
大連・労働公園のアカシア(2017年5月)
中国の巨大マーケットを眼前すると、何としても成功させたいという強い気持ちが沸々と湧いてくる。しかし一筋縄ではいかないのも現実。中国とは一衣帯水の関係なのですが、習慣や考え方、価値観等々日本とは大きく違います。では一体どうすれば成功を勝ち取ることができるのでしょうか。
▮ 今日の一語 ▮
年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず
毎年花は同じ姿であるが、それを見る人の姿は変わっていく。» 解説はこちら
現場目線で見た成功のヒント
中国現地に根差した運営
••• 地域に定着せずして成功はない
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- 継続は力 【一日一銭、千日千銭】の努力が成功に繋がる
- 【見風使舵】は悪くない 蔑むこともない むしろ中国では必要な逞しさ
- 輝く中秋の名月は【但だ人の長久を願う】 ロマンチックだが地上では
- 【破顔一笑】の裏に何かが隠れていると思え でも鷹揚さも必要
- 【酒は天の美禄】 酒は同じでも美味い時もそうでないことも 心得るべきは
- 海千山千の管理者こそが【手に順いて羊を牽く】に対抗できる
- 万策尽きた時にはさっさと【走為上】 撤退は恥ずかしくはない
- びっくり【異想天開】の出来事 性悪説でないと成功は無理…
- 【螳螂捕蝉,黄雀在后】前だけ見ていても勝てない リスクは背後から
- 一寸先は闇 だからこそ【後顧之憂】が無いように普段から
- 【牽強付会】に負けてなるものか こじつけには毅然決然として臨む
- 【長吁短嘆】 日本人は楽だよね とため息混じりに中国人 なんじゃそれ
- 生真面目とは別の【深謀遠慮】 此処での成功には老練さが無いと
- 【開門見山】は単刀直入 意思や考えを伝えるには曖昧では…
- 【尾生之信】では成功は覚束ない 中国では臨機応変で臨むのが良い
- 列子は【愚公山を移す】と コツコツ努力の継続で蟻にも勝機が見える
- 孫子は【兵は拙速なるを聞く】と 我慢ならないスピード感の無さ
- 漢書には【前車の覆るは、後車の戒め】と 何とかしたいバトンパスのロス
- 老子は【不争の徳】と お隣さんなのに価値観が大きく異なるが…
他者を頼らず独り立ち
••• 本社からの妥当解は期待できない
簡単ではないから面白い
••• 難事であればこそ挑戦し甲斐がある
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- 【人の性は悪】というではないか 中国では性悪説が嵌る そして社員を守る
- 【千丈の堤も螻蟻の穴を以て潰ゆ】 小さな相手を見くびるという情けない行動
- 【創業守成】トイレで閃いた目論見 実は実現するより継続拡大することが難事
- 例え【五里霧中】でも 一歩一歩着実に進めば見えてくる勝利の灯り
- 【水の下きに就くがごとし】 奇を衒うことなく坐りの良い序を
- 厳格と寛大 【一張一弛】バランスとメリハリでダイナミックに
- 【戮力同心】を実現したいが にわかにはできるはずがない
- 【聴天由命】 運を天に任せて成功するほど中国は甘くはないのに…
- 【人を治めて治まらずんば其の智に反れ】組織がうまく機能しない原因は自分にある
- 【柔よく剛を制す】 小が大に打ち勝つ痛快さ 如何にして実現するか
- 【呉越同舟】 できちゃった婚のような日中合弁 どうして破綻を回避する?
- 【直言不諱】 中国で 曖昧・どっちつかずな態度では信用されない
現地会社運営の急所
••• 成功の肝は通り一遍ではない
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- 【五指のこもごも弾つは捲手の一挃に若かず】 目指せ異体同心 どうせならとことん
- 【小利を見れば則ち大事成らず】 門外漢と無責任な現地化では覚束ない成功
- 【終身の計は人を樹うるに如くは莫し】 一条龍の思いが人材を育てる
- 【習い性と成る】 善い習慣でできた第二の天性なら良いけれど…
- 【戈を枕にして旦を待つ】 師走だ元旦だと浮かれてはいられない
- 【囲師には必ず闕く】 厳しい叱責で士気は上がるか 完璧主義は似合わない
- 【人に臉有り、樹に皮有り】 面子へのこだわりは想像以上 軽んじると…
- 【漱石枕流】の言を信じていれば負ける 坐っていては見えない現場実態
- 成功へ繋がる【一葉知秋】を理解し実行できるデリカシーを持っているか
- 【不拘一格】自分の経験・習慣に拘るのもほどほどに 環境も習慣も違う
- 【細行を矜まざれば終に大徳を累わす】黒酢と醤油 機内の天井から水ポタ…
- 【去日苦多】 酒を前にしたら大いに歌うべき たちまち当時が甦る
- 【言行は君子の枢機】向日葵の種はオームの食べ物という冗談は裏目に出た
- 【徳は事業の基なり】 総経理が知らない現場にあるものが
- 【尺短寸長】長所は短所 中国でお辞儀するのは卑屈か 堂々とした握手を
- 【理直気壮】 中国には有るのか負けるが勝ち とにかく負けられない議論
- 【信口開河】とは無責任に発言すること 放言は将来自らの首を絞めることに
- 【己の欲せざる所を人に施すこと勿れ】お茶を濁した時のしっぺ返しはきつい
- 【孤掌鳴らし難し】どんなに優秀でも一人でできることは高が知れている
- 【速やかならんことを欲すれば則ち達せず】中国でも 急がば回れの方が
- 如何にそっくりなものを作っても【画竜点睛】を欠いたなら…
- 奮闘しても成果が出ない原因は何処に 【袖手傍観】が最も良くない
- 【志立たざるは舵無きの舟の如し】中国で業績 伸び悩みの原因はどこに
- 【安きに居て危を思う】 蛇を食ったり驚かせたり 継続発展のキモは
- 西遊記に【八仙過海】 個人主義でも最強チームを作ることができる…
- 論語には【一を聞いて十を知る】とあるが 一一言わなければ通じないぞ
自分を磨き高める努力
••• 日々精進の姿を見て人は共感する
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- 【難に臨んでは苟も免れんとするなかれ】当事者としての強い意識が無いと…
- 三国志・曹操【老驥櫪に伏す】と 年を取っても変わらぬ志を持ちたい
- 【煥然一新】 元旦春節の時節 スタートダッシュを利かせたいのだが
- 【凡才浅識】の人にも勝機あり それは自分次第なのだ
- 【百折不撓】とのことわざ 失敗は決して“負け”ではない
- 【口は好を出し戎を興す】 相手の気分を壊しかねない配慮を欠いたその言葉
- 【治まりて乱るるを忘れず】 魔は天界に棲む 自戒の有無が別れ道
- 【小人閑居して不善を為す】 国慶節や春節の長期休暇に潜む罠 さて…
- 【苟に日に新たに、日日に新たに】 これこそ長期在任の緩みを克服する秘訣
- 隔世の感がする変化 【夜郎自大】との謗りを受けないために
- 【欲は縦(ほしいまま)にすべからず】 会社の権力者が 糸の切れた凧では…
- 【色 人を迷わさず 人自ら迷う】 中秋の名月 天空で餅つく兎に学ばねば
- 【守株待兎】では成功しない 正能量はプラス思考 楽観主義で
- 【辺幅を修飾す】では良いことは何も無い 桜梅桃李でありのまま一生懸命に
- できる社員が【善く游ぐ者は溺れ善く騎る者は堕つ】の罠に陥りがち どうする?
- 【人生の大病は只是一の傲の字】自分の傲慢さに気づき 賢と徳で心服を
- 現実的でない【以心伝心】 人頼みにせず下手でも自力で直接
- 中国の【良薬苦口】とのことわざ モノ申す社員の功用 イエスマンだけでは
- 【病は口より入り禍は口より出ず】何気無いひと言が面倒のもとに
- 【臨時抱仏脚】では成功はできない コツコツと努力することの大切さ
- 中国で【肝胆相照】の友人を持てば仕事が加速し人生も充実
- 【士は己を知る者の為に死す】と思われるように絶え間なく自分磨き
- 二百五や十三点にはご注意を 詩経にある【温温たる恭人】に
- 【桃李もの言わず】とのことわざ 中国で失敗する人成功する人の違い
- 【一陽来復】とのことわざ 冬は必ず春となる 人生辛くとも頭を上げて
- 書経には【過ちを改むるに吝かならず】と 収得すべきは速い変わり身…
- 【捲土重来】 失敗しても腐らなければピンチがチャンスに 人生に負けは無い
何事も出発点は自分にある
••• 成功の因は足元に
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- 小節などには拘らず【時に安んじて順に処す】がおすすめ
- 【井に坐して天を観る】 知らぬ間に陥るこの失敗に気づかせてくれたのは
- 【俎上之肉】 入院25日間 剃毛2回 人生に無駄なものは何も無い
- 【功遂げ身退くは天の道なり】 上班族の総経理とて同じ 潔くありたい
- 【如夢初醒】とのことわざ どんでん返しの結末で目が覚めた
- 交際してためになる【益者三友】と利他が肝心 自分優先では行き詰まる
- 中国で突然の体調不良 【好死は頼活に如かず】 命をつなぐ行動を
- 【先ず隗より始めよ】よくできる社員の不思議 それを見て何を考える
- 【騎虎之勢】ぬるま湯体質からの脱却 覚悟から成功は始まる
- 失敗の陰にちらつく酒女金 【楽しみは極むべからず】 甘い誘いには…
- 【直木は先ず伐られ、甘井は先ず竭く】 B級社員だって成功者になれる
- 降りかかる突然の禍 【遠水近火】火急の時に頼りになるのは誰
- 【志は満たしむべからず】 月餅も満月も円満完璧の印 でも失敗もある
- 【酒は量無し、乱に及ばず】仕事での酒も自己管理 命を懸けることは無い
- 【駟も舌に及ばず】ある時は場を和ませ ある時は凶器にも 扱いは慎重に
- 社員相手に【軽慮浅謀】の言動では自ら落し穴に堕ちるようなもの
- 【禍を転じて福と為す】 降りかかった禍を切り開くのは自身の積極性だ
- 中国ことわざ【酒入れば舌出ず】 春節は自重するのがよい 男の三欲にも…
社員と向き合う心得
••• 自身の力だけでは成功は難しい
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- 【大国を治むるは小鮮を烹るが若し】 社内を引っ掻き回した結果は
- 【利の在る所皆孟賁となる】との諺 拝金主義の社会でどう采配をとるか
- 【抜苗助長】 一生懸命なのだが とんでもない悲劇はこうして起きた
- 【輔車相依る(ほしゃあいよる)】ギクシャク状態であっても自若を貫き思いやりを
- 【車 山前に到りて必ず路あり】 居ては困るこんなとんでも社員への通告は
- 【下問を恥じず】に注意 下手をすると隠された落し穴にはまるかも
- 我がまま小皇帝をどうにかして戦力化 【墨守成规】の幹部が問題
- 【朋有り遠方より来る】仕事休んで出迎え とにかく情の厚さには脱帽
- 【心を攻むるを上と為す】力で人は動かない ソフトパワーに磨きを
- 【人を恃(たの)むは自ら恃むに如かず】 当てにはできない帰属意識の薄い社員
- 【唯唯諾諾】の組織に勝ち目は無い 【自覚自愿】に変貌せねば
- 【一敗地に塗れる】 論争して完膚無きまでの勝利を得るのは考えもの
- 【心焉に在らず】 それもそのはず 中国・春節前 社員達は上の空
成否を分ける人材活用
••• 自分に足りないものを補ってくれる
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- 【聚精会神】とのことわざ 敗者復活戦の人生 一心不乱の姿勢が身を助く
- 【山溜石を穿つ】 でっかい目標も達成できる カギを握るのは
- 【呉下の阿蒙に非ず】 碌碌とした普通の社員でも成功のチャンスあり
- 【志ある者は事竟に成る】 中国現法の総経理に相応しいのはどっち…
- 【先入の語を以て主と為す無かれ】自らの不明を恥じる驚きの結果が
- 【標新立異】感動の恩返しと思いきや… 主流の個人主義にどう対応する
- 人治の色濃い社会 心強い【左膀右臂】と人脈が成否を分ける
- 【満は損を招く】 リーダーが却ってボトルネックになってはいないか
- 【敢えて天下の先とならず】 この横並び感をどう突破するのか
- 【四時の序】とは言うが 自縄自縛の運営で勝ち抜けるのであろうか
- 【坎井の蛙】ではプラトーの壁を打ち壊せない ならばどうする?
- 【不懂装懂】の知ったかぶりが商機を取り逃がす 部下は信じるなとは
- 【忠言耳に逆らう】というが 実はモノ言う人材の活用がモノを言う
- 【善く将たる者は愛と威とのみ】と韓非子 メリハリの動機付けが成功への道
中国ライフ・街ブラに潜むヒント
••• 地べたを歩くと見えてくる
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- 【金石の交わり】 変化する世の中にあって 市場で共に闘った朋友とは
- 【一成不変】と【滄海桑田】が同居 コーヒーブレークに思うこと
- 【花は半開を看、酒は微酔に飲む】 五分咲きを楽しむことは人の傲慢を防ぐ
- 【年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず】還暦の記念植樹は生涯の思い出となった
- 春節は【歓欣鼓舞】中国の除夕は旧暦の大晦日 驚きわくわくてんこ盛り
- 中国沿海部・大連は【天涯比隣】の街 そこにあるものは
- 時には【敷衍了事】で 中国では力まずに成り行き任せが良い場合も
- 【衣食足れば栄辱を知る】 現実社会ではちょっと疑問に感じるが…
- 【天壌之別】情の浅深は月と鼈 四方山 中秋の名月
- 【人と与にするには備わらんことを求めず】 只々感服 それ よく考えたものだ
- 【習慣 自然と成る】 毎朝のナマコ食は医食同源 変われば変わるものだ
- 【巧詐は拙誠に如かず】 偽タクシーにびっくり くそ真面目も困るが
- 上海は【飛竜雲に乗る】満ち溢れる自信と誇り だがひとつだけ無いものが
- 【山を為ること九仞、功一簣に虧く】 激しい競争の中で人を癒すペット達
- 【防人之心無きベからず】人を騙すな 人から騙されるな 脇を締めよ
- このゲテモノを食え とは言わぬが【装模作様】では勝てぬぞ
- 清明節の焼紙銭 【哀哀たる父母】への尽きない感謝の思い
- 大連と言えば清楚なアカシア 【忙里偸閑】 愛でる余裕を持ちたいもの
- 【成敗は此の一挙に在り】 中国でタクシー相乗り 成否の別れ道は軽軽には
- 習慣の違いにびっくり! でも【従容として迫らず】これが中国での極意
- 【一年の計は春に在り】中国・春節の縁起担ぎ 爆竹を鳴らしたり…