【一盤散沙】 チームワーク体制を創り出すには龍と虫にヒント有り

大連・勝利広場前の人民路(2013年9月)

 

泣く子も黙るほどの強敵に挑みかかり、そして苛烈な競争に勝つためにはどうすればよいのであろうか…

 

成功のヒント 中国ことわざ・格言

一盤散沙(いちばんさんさ)

  • 中国語:一盘散沙   [ yī pán sǎn shā ]
  • 出典:梁启超(十种德性相反相成论)
  • 意味:盆いっぱいのバラバラの砂。人々の心がばらばらでまとまりを欠くことの例え。

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衆人柴を拾きて火焔高し(衆人拾柴火焔高)

  • 中国語:众人拾柴火焰高   [ zhòng rén shí chái huǒ yàn gāo ]
  • 出典:中国諺語総語彙
  • 意味:大勢で薪を拾えばたき火の火は高くなる、との意。皆で力を合わせれば良い結果が出ることの例え。

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拿手好戯

  • 中国語:拿手好戏   [ ná shǒu hǎo xì ]
  • 出典:壮志录
  • 意味:元は、芝居の得意演目の意。転じて、「得意技」「得意分野」「十八番」という意味。

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中国人は一人なら龍だが、三人になると虫になる

  • 中国語:一个中国人是一条龙,但三个中国人却成了一条虫   [ yī gè zhōng guó rén shì yītiáo lóng, dàn sān gè zhōng guó rén què chéng le yī tiáo chóng ]
  • 諺ではなく、巷間言われている言葉。
  • 意味:中国人は一人なら龍だが、三人になると虫になる。中国人は一人であれば龍のごとく強いが、集まった中国人は、それぞれが主張し合い一群の虫のように弱くなる。ついでながら、日本人のことは「一个日本人是条虫,三个日本人是条龙」、一人の日本人は虫だが、三人になると龍になる。日本人は、個々の力は虫のように弱いが、群れになると龍のごとく強い力を持つ、と。

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鉄公鶏

  • 中国語:铁公鸡   [ tiě gōng jī ]
  • 意味:「铁公鸡」とは鉄でできた雄鶏で、一本の毛も抜かせない、という意味のしゃれ言葉。びた一文出そうとしないけちん坊のこと。

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暴虎馮河(ぼうこひょうが)

  • 中国語:暴虎冯河   [ bào hǔ píng hé ]
  • 出典:詩経(小雅·小旻)
  • 意味:虎を素手で打ち、徒歩で黄河をわたること。勇気はあるが無謀な行為であることの例え。

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易きこと掌を反すが如し(易如反掌)

  • 中国語:易如反掌   [ yì rú fǎn zhǎng ]
  • 出典:孟子(公孙丑上)
  • 意味:手のひらを反すように容易いことの例え。いとも簡単である、お茶の子さいさい、朝飯前である。

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記事:【一盤散沙】 チームワーク体制を創り出すには龍と虫にヒント有り

恐ろしい存在

中国市場でも企業間の競争は苛烈。中でも、国有など、官製企業がコンペチターともなると尋常ではない。

 何しろ、泣く子も黙るような絶対的権力を背景に持っているので、新参のちっぽけな会社を無力化することくらい「易如反掌」、何の造作も無い事だといえます。

 

男が廃る

 そんなとんでもない強敵に挑むなんてことは「暴虎馮河」だとの謗りは免れまい。

 しかし、本社から現地に派遣され、総経理(社長)として現地会社のマネジメントや、眼前の市場開拓を任された以上は何とかしなければ、男が廃るというもの。もっとも、波風を立てず、そこそこの業績に甘んじ、ただ帰国命令を待つのであれば別だが…

 

龍と虫

こんな龍なら可愛いのだが

 戦わずして勝負あり、とも言えそうな状況の中で勝算を如何にして見い出すか。あれこれ考えているときに面白い言葉を聞いた。

 それは、「中国人は一人なら龍だが、三人になると虫になる」、とのやや自虐的な言葉。これはことわざではなく、巷間ささやかれている言葉なのである。

 実は、この言葉には続きがあって、「一人の日本人は虫だが、人になると龍になる」、というのです。

 

感じた勝機

 そうか、そこにこそ勝機が隠されているに違いない。

 そう言えば、街中には「団結」を意味するスローガンを大書した看板を、よく目にします。ということは、一般的には団結が十分では無いのかもしれません。

 元来、個人主義の様相が色濃いこの国ですから、さもありなんといったところでしょうか。

 ご多分に漏れず、我が社内にも日系企業の割には言うほどの団結があるとは感じられませんでした。「一盤散沙」の状態であったのです。手を入れるべきはそこなのだ!

 

腐心すべき

 中国にも「衆人柴を拾きて火焔高し」との団結の重要性を表している諺があります。しかし、団結やチームワークと言えば、日本人にとっては「拿手好戯」。

 日本人総経理(社長)は、「団結しよう」とか「心を一つにして頑張ろう」などと、「団結」を実現すべく社内で訴えます。が、団結があまり得意ではない現地社員達を眼前にして、檄を飛ばすだけでは実効性は疑問です。総論ばかりで具体的な施策は特に何もないのでは、うまくはいかないのも頷けます。

 では、どうすれば社内の団結心が醸成できるのでしょうか。総経理として腐心すべきはその一点です。

 

総経理の働き

 簡単ではありませんが、団結心を醸成するための努力を根気強く続けることが必要です。

 更に、仕事上での啓蒙と並行して、オフサイトの活動や社内レクリエーション等の機会も動員し、社員同士、あるいは社員と幹部間の距離を縮める努力も重要です。総経理然としないで、積極的に社員達の中に飛び込み、一体化の一助としなければなりません。

 いずれも準備や費用がそれなりにかかりますが、会社としても「ここぞ」という時であり、けちなことは言ってはおれません。ここで総経理が経費予算を見てビビっていては「鉄公鶏」だと言われ、終わってしまいます。

 そして、社員達が「一条心(心を一つにすること)」となれば、強敵にも勝てる最強のファクターが整うことになろういうものです。品質や戦略がどんなに優れていても、団結が無ければ強敵には勝てません。

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