【辺幅を修飾す】では良いことは何も無い 桜梅桃李でありのまま一生懸命に

大連市街のアカシア(2018年5月)

 

「辺幅を修飾す」とは、外見を取り繕って見栄を張ること。中国現地の状況がわからずに、偉そうに振舞っても、部下社員達の誰が支持をしてくれるというのでしょうか。

 

成功のヒント 中国ことわざ・格言

竭尽全力(けつじんぜんりょく)

  • 中国語:竭尽全力   [ jié jìn quán lì ]
  • 出典:三国志(魏志·贾逵传)
  • 意味:持てる力の全てを出し尽くすこと。最大の努力をすること。

»記事へ

 

辺幅(へんぷく)を修飾す

  • 中国語:修饰边幅   [ xiū shì biān fú ]
  • 出典:後漢書(馬援伝)
  • 意味:「辺幅」は布地のへりのこと。転じてうわべ、外見の意。外見を取り繕って見栄を張ること。「辺幅修飾」ともいう。

»記事へ

 

独一無二

  • 中国語:独一无二   [/responsivevoice] [ dú yī wú èr ]
  • 出典:延寿辑(宗镜录)
  • 意味:他に二つとないこと。唯一無二。

»記事へ

 

妄自尊大

  • 中国語:妄自尊大   [ wàng zì zūn dà ]
  • 出典:後漢書(马援传)
  • 意味:自らを大したものであるとして、他の人を軽視すること。やたらと偉そうに振舞うこと。

»記事へ

» 成功の中国ことわざ・格言リスト

 

記事:【辺幅を修飾す】では良いことは何も無い 桜梅桃李でありのまま一生懸命に

大上段に構えて

 「お前、また何かやらかしたのか」。一口に「海外赴任」と言っても様々で、時には、まるで「島流し」に遭ったかのような言われ方も。自ら海外勤務を希望したのではない限り、出世の本流から外れたという、変な見られ方をされることだってあるのがサラリーマンの世界。

 いずれにしても、例え日本国内で出世街道をひた走るエリートであっても、中国に赴任した当初は駆け出しの一年生。大した予備知識も無く中国に赴任した総経理(社長)にとっての拠り所は、日本での自身の経験だけ。

 そこで、大上段に構えて指示を出すことに。そんな、総経理のやり方は、現地社員の目には「妄自尊大」、大層偉ぶっているように映っているではないか思います。

 

日本式では

 本社の期待を背にして、ここでやらねばとばかりに、しゃかりきになるのは解らないわけでは無いが、そこは日本とは習慣も考え方も大きく異なる中国なのです。そんな「日本式」のやり方で中国人社員に接していてはどうなるものでもありません。

 よく考えてみれば、日本では一介の平凡な社員であった人が、突然、中国に総経理として赴任しただけのことで、急に偉くなったのでもなんでもない。

 偉そうに振舞っても、所詮は装飾辺幅」と部下社員達にはお見通しであって、支持をしてくれるわけがありません。やらんかなの気負いと共に気持ちが早やっていたことが原因とはいえ、虚しささえ感じます。

 

ありのまま

 中国のことを何もわかっていないにもかかわらず、偉そうにする「中国ど素人」。残念ながら、そういう偉ぶった人の周囲には人は集まらない。それは偉ぶった人が困るだけなのだが、問題は他にある。

 総経理は現地のマーケット開拓という課題に対して、現地の社員達と共同団結して当たるのが本来の姿である。しかし、尊大な態度の総経理を前にして、社員達には協力する気持ちなど湧いてくるわけが無い。

 それではどんなに号令をかけても肝心の社員は動かず、業績は「そこそこ」の低迷状態に至る。本社からの評価も上がらない。困るのは総経理自身である。

 何千年にもなる悠久の歴史に裏打ちされ現代を生きる中国人の中に、突然やってきた外国人総経理。一人だけが逆立ちし、力んで向かって行っても歯が立つわけがありません。大上段に構えることなんて、差さどの意味を持たないことに気がつかなければなりません。

 従って、奇をてらうこともなく、また、尊大に当たることも無く、自分らしくありのままに、但し一生懸命「竭尽全力」に仕事をすることが最善の策です。

 大事なことは。持てる力を出し切って仕事に取り組むこと。その姿勢は、間違いなく周囲から好感を持たれます。

 

桜梅桃李

 「桜」「梅」「桃」「李」、この4種類の木は、おたがいが近い仲間で、よく見ないと違いが判らないほど似た花を咲かせます。しかし、花の形や色、香り、それに咲く時期も微妙に違いますが、どれも可憐な花が咲きます。

 こんなふうに、それぞれ違うけど、どれもすばらしい。それが「桜梅桃李」の意味です。

 桜には桜の、梅には梅の、それぞれに良さがあります。桃が「李になりたい」と思っても、李にはなれませんし、そんなことを思う必要もありません。桃は桃として、堂々と咲くところがきれいであるはずです。

 人も同じ。この世で自分は「独一無二」の存在です。他人を羨むことや背伸びをする必要はないのです。大事なことは、「自分らしく」であって。そこには気負いも衒いも必要ないということではないでしょうか。

 どこまでも自分らしく、ありのままに懸命に生きる、桜梅桃李の原理を忘れずに。総経理と言っても一人の人間なのですから。

»現場目線の成功ヒント

お問い合わせ等はメールをご利用ください。info@jita-tomo.net

Follow me!