【人の性は悪】というではないか 中国では性悪説が嵌る そして社員を守る
「人の性は悪、その善なるは偽なり」とは、人の本性は悪であり、それが善であることは、後になって身に着けた人為によるものである、との意。性悪説といえば、耳に心地よくはないが、これこそが、社員達を守り、ひいては自分をも守る事ができる考え方なのです。
【千丈の堤も螻蟻の穴を以て潰ゆ】 小さな相手を見くびるという情けない行動
「千丈の堤も螻蟻の穴を以て潰ゆ」とは、些細な油断や不注意から思いもよらない大事を引き起こすとを例えた、韓非子の言葉。常に謙虚さと誠実さを持ち、たとえ小さな相手であったとしても侮らず、真摯な態度で臨むべきである。
【創業守成】トイレで閃いた目論見 実は実現するより継続拡大することが難事
「創業守成」とは、「創業は易く守成は難し」とのこと。つまり、事業を始めることに比べると、出来上がった事業を受け継いで守っていく事の方が格段に難しいとの意。継続拡大の軌道に乗せるには、前人以上の情熱を傾け、果敢に挑戦を重ねることが求められる。
例え【五里霧中】でも 一歩一歩着実に進めば見えてくる勝利の灯り
「五里霧中」とは、事情などがはっきりしない中、手探りで何かをすること。手掛かりがつかめず、方針や見込みが立たず困ったとしても、一歩一歩着実に事を運ぶことにより、やがては成功の二文字が見えてくる。
【水の下きに就くがごとし】 奇を衒うことなく 坐りの良い序を
「水の下きに就くがごとし」とは、孟子の言葉で、水は低い方に流れるとの意。会社組織で、「序」を軽視すると、結果としては業績を拡大することは非常に困難になりかねません。実力と年齢など「序」に従った組織作りが、中国では特に求められます。
厳格と寛大 【一張一弛】バランスとメリハリでダイナミックに
「一張一弛」とは、ある時は厳格に、ある時は寛大にすること。緩と急、柔と剛。これらのバランスを取りメリハリの利いたマネジメントが大事。そこに団結という横糸を通す。すると、ダイナミックに動く会社組織の様相が出現する。リーダーにとって簡単ではありませんが。
【戮力同心】を実現したいが にわかにはできるはずがない
「戮力同心」とは、力を合わせて心をひとつにすること。会社の拡大発展には、社員の団結心を醸成しなければ、と誰もが思うこと。しかし、にわかには実現しないこともまた事実。
【聴天由命】 運を天に任せて成功するほど中国は甘くはないのに…
「聴天由命」は、運を天に任せること。大きな労力と資金を投下してスタートした中国の合弁事業。始まりのところが十分ではなかった、むしろいい加減であった。そんな、他人任せのような態度ではとても成功は期待できない。
【人を治めて治まらずんば其の智に反れ】組織がうまく機能しない原因は自分にある
「人を治めて治まらずんば、其の智に反れ」とは孟子の言葉。組織がうまく機能していないようなときには、リーダー自身に知恵が足りず、やるべきことがなされていないのではないか、と考えて反省せよ、という厳しい箴言。
【柔よく剛を制す】 小が大に打ち勝つ痛快さ 如何にして実現するか
「柔能く剛を制し、弱能く強を制す」とは中国の兵法書である「三略」の言葉。誰が見ても勝負は見えているのに、番狂わせの結果を出現させることほど痛快なことはありません。
ポイントは、強大な相手の弱みを見つけ出す。弱小自軍の体制を整え団結して相対することである。