【一年の計は春に在り】中国・春節の縁起担ぎ 爆竹を鳴らしたり…

爆竹に間もなく点火(大連2008年2月)

「一年の計は春にあり」、昔の中国では、一年の農作業の計画は、春の内にしましょうという意味でした。現代では、重要なことは早く計画し、おろそかにしないで進めるように、との意です。春節に縁起担ぎを楽しむのも結構なことだが、総経理(社長)たるものは…

 

成功のヒント 中国ことわざ・格言

一年の計は春に在り

  • 中国語:一年之计在于春   [ yi nian zhi ji zai yu chun ]
  • 出典:南朝梁・萧统(纂要)
  • 意味:元々は、昔の中国で、一年の農作業の計画は、春の内にしましょうという意味。現代では、重要なことは早く計画し、おろそかにしないで実行する、との意。

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開門紅

  • 中国語:开门红   [ kāi mén hóng ]
  • 意味:滑り出しから優れた成績を収めること。幸先の良いスタートのことをいう。(ことわざではありません)

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恭喜発財

  • 中国語:恭喜发财   [ gong xǐ fā cái ]
  • 出典:吴趼人(二十年目睹之怪现状)
  • 意味:他人がお金持ちになることを願い祝福する言葉。お金儲けができますように。
  • 背景:日本人は「末広がり」という意味で「八」が好まれます。中国では、「八」とよく似た発音の「発」の字には、発展する、大きくなる、金持ちになるなどの意味があり、いずれも縁起が良いので、「八」→「発」とかけています。「八」は好まれる数字の代表格です。北京オリンピックも2008年8月8日午後8時に開幕しました。

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爆竹(鞭炮)

  • 中国語:鞭炮   [ biān pào ]
  • 由来:爆竹は1000年以上の歴史がありますが、当初は火薬や紙がなかったので竹を使って爆裂音を鳴らし、妖怪や邪気を祓おうとしたのが起源だそうです。爆竹の音が長時間持続するさまが鞭を打つ音に似ていることから、爆竹は「鞭炮」とも称されます。その後、春節以外に元宵節や端午節、中秋節といった他の節日や、結婚や誕生日、商店の新規開店などに欠かせない道具となりましたが、昨今では大気汚染などの問題があり、市街地では規制されることが多いようです。

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利有らば弊有り

  • 中国語:有利有弊   [ yǒu lì yǒu bì ]
  • 出典:陆文夫(被女性化的苏州人)
  • 意味:一長一短。痛しかゆし。メリットがあればデメリットもある、との意。

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記事:【一年の計は春に在り】中国・春節の縁起担ぎ 爆竹を鳴らしたり…

春節前のボヤキ

 春節が間近となった街では新年の飾り付けが施され、夜ともなるとイルミネーションが輝いています。例え時代の先端を行く企業であっても、中国の伝統がそこかしこに。一年の中での最大最強のイベント。この日のために頑張ってきた、といっても過言ではないのです。

 社内でも、浮き浮きした空気がて漂い、みんな嬉しいはずなのですが、ある年の春節前に限っては小声でぼやく社員の姿が。

 それは、「春節休みが一日減った」ということが原因のようです。それまでは、地方政府の春節休みの予定に合わせて、各企業は日程を決めていました。概ね、春節の当日から七日間を休むという内容です。つまり、春節の前日(中国では除夕=大晦日)は休みではなかったのですが、各家庭で買い物などの春節を迎える準備があるので、会社によっては出勤しなくてもよかったり、早く帰ったりと緩い運用をしていました。

 ところがある年から中央政府が「大晦日から七日間を休みとする」と正式に日程を決め発表するようになりました。これは社員にとっては、「実質的に一日休みが少なくなった」とぼやいていたようです。

 有利有弊」ということわざにもあるように、物事にはメリットとデメリットが背中合わせであるのが世の常。待ちに待った春節なのだから、文句は言わず納得したようでした。

 

逆さまの福

 春節が近づくと、玄関ドアに「福」の字をデザインした飾り物を貼ってあるのをよく見かけます。これは「福字」という古くからの伝統ですが、何故か、上下逆さまにして貼ってある。

 「福」が逆さまになっていることを、中国語では「到福」と表現されます。これは「福がやってくる」という意味の倒福」と全く同じ発音なのです。

一家の幸福と安穏を願う庶民の願いを感じる風物詩です。

 

轟く爆竹

 七日間の春節休みが明けた、いわゆる仕事始めの日。以前は、多くの企業では仕事を始める前に爆竹を鳴らしました。街にはあちらこちらでものすごい爆音と煙、そして火薬臭。

 会社の真ん前で、中国人社員達が嬉々として爆竹を準備。社員達が集まり「爆竹リーダー」の指揮のもと、爆竹に点火! 時刻は縁起の良い8時8分。お金持ちになりますようにとの願いを込めた「恭喜発財」が想起されます。

 爆竹のすさまじい轟音とともに、「開門紅」という、一年の商売繁盛を願い幸先の良いスタートをきれた気分が漂います。後には破裂した爆竹の紙屑の山ができますが、掃除をするおばさんが箒を持ってやってきて、少しお金を払って掃除をしてもらうようです。

 そんな伝統習慣も、昨今の大気汚染に押され市中では禁止されるなど、寂しさを伴った変化があるようです。

 

一年の計は春にあり

 縁起を担ぐのも人世の楽しみかもしれませんが、仕事や業績を考えるには、それだけではどうにもなりません。

 計画が大事であるという「一年の計は春にあり」とのことわざがあります。日本と違って1月1日に既に新年度が始まっているとは言え、春節休暇は今後の会社運営の手法や方策を考えるのにはちょうどよい機会です。

 頭が痛いのは「休みボケ」。何せ、一年の中で最も重要な行事ですから、休みが終わってもなかなかエンジンがかからない。少なくとも、会社経営者である総経理(社長)自身は、休み明けにはいち早く立ち上がることができるよう、休み中に「計画」を無愚らせておくべきです。

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