【治まりて乱るるを忘れず】 魔は天界に棲む 自戒の有無が別れ道
「治まりて乱るるを忘れず」とは、現状に満足してしまうと将来の滅亡を招くぞ、という警告のひとこと。順風満帆のときこそ、慎重に、且つ謙虚に振る舞うことで、より高みに手が届くというもの。
【小人閑居して不善を為す】 国慶節や春節の長期休暇に潜む罠 さて…
「小人閑居して不善を為す」とは、なんと耳が痛いことわざ。凡人は暇に暮らしてはならないという。国慶節と春節は中国で年に二回のゴールデンウイーク。駐在員にとってはありがたいのだが、それぞれ七日間の休暇には思わぬ落し穴も。
【苟に日に新たに、日日に新たに】 これこそ長期在任の緩みを克服する秘訣
「苟に日に新たに、日日に新たに、又日に新たなり」とは、自分を新たにする努力を毎日続けなければならない、との意。昨日よりは今日、今日よりは明日と、自分を磨き高める努力が不可欠です。
隔世の感がする変化 【夜郎自大】との謗りを受けないために
「夜郎自大」とは、自分の力量をわきまえず、尊大で高慢な態度で威張ること。総経理として派遣されてはいるが、それほど大した人間ではないのに、そんな態度では成功はおぼつかない。
【欲は縦(ほしいまま)にすべからず】 会社の権力者が 糸の切れた凧では…
「欲は縦(ほしいまま)にすべからず」とは、礼記にある言葉で、自分の欲だけを満たそうとしてはならない、との意。総経理(社長)には会社の権力が集中し、その気になれば、やりたい放題が可能。しかし、それでは巧くないのは明白。そこで必要なのは、自己規制。
【色 人を迷わさず 人自ら迷う】 中秋の名月 天空で餅つく兎に学ばねば
「色、人を迷わさず人自ら迷う」とは、色欲が人を迷わせるのではなく、人が自分で迷うのである、との意。ハニートラップには引っかかった方が憂き目にあう。よって、よくよく注意しなければなりません。旧暦8月15日は中国では中秋節。天空から兎が遠回しに警告を発している?
【守株待兎】では成功しない 正能量はプラス思考 楽観主義で
【守株待兎】は、一度経験したラッキーなまぐれ当たりの再来を期待して、その後、変化に対応できない愚かなことの例え。それでは、成功に至る事はあり得ない。大事なのは「正能量」である。
【辺幅を修飾す】では良いことは何も無い 桜梅桃李でありのまま一生懸命に
「辺幅を修飾す」とは、外見を取り繕って見栄を張ること。中国現地の状況がわからずに、偉そうに振舞っても、部下社員達の誰が支持をしてくれるというのでしょうか。どこまでも自分らしく、ありのままに懸命に生きる。桜梅桃李の原理を忘れずに。
できる社員が【善く游ぐ者は溺れ善く騎る者は堕つ】の罠に陥りがち どうする?
「善く游ぐ者は溺れ善く騎る者は堕つ」とは、自信があると、反って油断し思わぬ失敗をすることがある。よって、自信過剰になってはならない、との戒めの言葉。そのためには、相手を尊重しする姿勢、態度、つまり、謙譲の心を身に着けることです。
【人生の大病は只是一の傲の字】自分の傲慢さに気づき 賢と徳で心服を
「人生の大病は只是一の傲の字」とは王陽明の残した言葉。人生で最も害になるのは「傲」の一字である、との意。成功を勝ち取るためには、滲み出てくるほどの「人間的魅力」を身につける不断の努力をすることが何よりも大切。