【衣食足れば栄辱を知る】 現実社会ではちょっと疑問に感じるが…
「衣食足れば栄辱を知る」とは、衣食の心配がなくなってはじめて名誉を重んじ、恥を知るようになる、との意。しかし、現実を見ると、必ずしもそうではないこともあるようです。内面での人格を高める努力をしたいものです。
【天壌之別】情の浅深は月と鼈 四方山 中秋の名月
「天壌(じょう)の別」とは、天と地のこと。天と地ほどの違い、差が大きいことの例え。言わば「月とスッポン」。情の浅深を考えるならば、人間としては情の深さに重きを置きたいものです。
【人と与にするには備わらんことを求めず】 只々感服 それ よく考えたものだ
「人と与にするには備わらんことを求めず」とは、相手の人に「完全」を期待してはならない、という書経の言葉。そもそも自分だって完全な人間ではないのだから。人には寛容がよい。そして感恩の心も。
【習慣 自然と成る】 毎朝のナマコ食は医食同源 変われば変わるものだ
「薬食同源」とは、薬と食物は起源が同じで、双方の間には明確な境界線はない、との言葉。。日本で言われている「医食同源」の語源。中国にはそういった食べ物や料理が豊富です。
【巧詐は拙誠に如かず】 偽タクシーにびっくり くそ真面目も困るが
「巧詐は拙誠に如かず」とは韓非子にある言葉。巧みに表面を取り繕うようなやり方(巧詐)は、拙くても誠実なやり方(拙誠)には及ばない、と。その線引きは簡単ではありませんが、部下を持つリーダーとしては、拙くても誠実なやり方をベースとしたいものです。
上海は【飛竜雲に乗る】 満ち溢れる自信と誇り だがひとつだけ無いものが
「飛竜乗雲」とは、竜が雲に乗って空を行く、との意。。賢者や英雄、豪傑が才能や権力を発揮し、誇らしげな自信満々の様子を表した言葉。正に上海の街は誇りと自信が溢れている。しかし、残念なことに上海には無いものが…
【山を為ること九仞、功一簣に虧く】 激しい競争の中で人を癒すペット達
「山を為ること九仞、功一簣に虧く」とは、最後の一籠の土を積み上げるのを怠れば山は完成しない、との書経にある言葉。成功を目指す長い道のりを歩く、言わば伴走者がいると随分助けられる。
【岐路亡羊】の過ちを防ぐヒント 大連の街でしか見えないものが有る
「岐路亡羊」とは、大きく複雑すぎて、進むべき方向がわからないことの例え。例えば、中国ビジネスをどのように展開するか、という課題に対して、上海や北京ではなく、以外にも大連の街で思いっ切り考えるのが妥当解を得やすい。
【防人之心無きベからず】人を騙すな 人から騙されるな 脇を締めよ
「防人之心不可無」は、菜根譚にある言葉で、防衛する心が無くてはならないとの意。「性善説」をベースにすると、どうしても脇が甘くなり、その隙間につけ込まれ、失敗に繋がることが考えられます。もし、総経理(社長)がそうなれば、頼りない人だという周囲からの謗りは免れない。
このゲテモノを食え とは言わぬが【装模作様】では勝てぬぞ
「装模作様」とは、格好をつけて、もったいぶること。現地にどっぷり浸かって仕事をするのですから、何事にも、もったいぶっていては、成功を手にするのは難しい。「そんなゲテモノ、食えるか!」と言ってたのでは、身も蓋も無い。