【患いは忽せにする所より生ず】 魔は天界に住むというではないか
「患いは忽せにする所より生じ、禍は細微より起こる」とは、戒めの言葉。例えば、人は、むつかしい仕事に取り組んでいる時は、緊張感で張りつめていますが、仕事が順調に運んでいるときには、気のゆるみが生じるものです。そこが成否の別れ道。
【勇猛果敢】こそが成功への基本姿勢 不作為では話にならない!
「勇猛果敢」とは、漢書にある言葉で、恐れずに思いきって実行することを指す。失敗を恐れるあまり、不作為に陥る責任者がいるが、それでは成功を勝ち取ることは難しい。何より、心寂しいことである。
【光陰は箭に似たり】 さらば大連 帰りなんいざ 生涯忘れまじ
「光陰は箭に似たり(光陰似箭)」とは、月日の過ぎるのは、矢が飛んで行くように速いというたとえ。光陰矢の如し。15年間の駐在員生活はあっという間に過ぎ去った。
【人は須く事上に在って磨くべし】 成功の要因はここにしか無い
「人は須く事上に在って磨くべし」とは中国明代の儒学者・王陽明の言葉。観念的に考えるのではなく、実際の行動の中で知識を磨き、人格を錬成すること。中国に赴任した日本人にとって最も銘ずるべき言葉のひとつ。
小節などには拘らず【時に安んじて順に処す】がおすすめ
「時に安んじて順に処す」とは、時の巡りあわせに甘んじて自然の流れに従えば、哀楽は無くなる。無理をせず、流れに逆らわない、言わば「自然流」の生き方がよいと。
【井に坐して天を観る】 知らぬ間に陥るこの失敗に気づかせてくれたのは
「井に坐して天を観る(坐井観天)」とは、見識見聞が狭いことの例え。自分が頑張っているから会社は回っている…と考えは自惚れであって、何にもわかっちゃいないと嘲笑されそうである。
【俎上之肉】 入院25日間 剃毛2回 人生に無駄なものは何も無い
「俎上之肉」とは、料理されるのを待つ肉の如く、相手に全てを握られていて、身動きすら出来ない状態や状況のこと。そんな中でも、無駄になるものは無いと心得たいもの。但し、懸命の努力を続けていることが条件ともいえる。
【功遂げ身退くは天の道なり】 上班族の総経理とて同じ 潔くありたい
「功遂げ身退くは、天の道なり」とは、功を成し名を挙げたなら、その地位から我が身を退くことが天の道にかなっている、との意の老子の言葉。中国現地会社の総経理(社長)として派遣されたサラリーマンであっても、その時には潔い決断が求められる。
【如夢初醒】とのことわざ どんでん返しの結末で目が覚めた
「如夢初醒」とは、過ちに気づいてはっと我に返ることを例えた言葉。中国で仕事をしていると様々なことを経験できる。中には、夢のような心地よいことも。しかし、それは、突然のどんでん返しによって目覚めさせられる。
交際してためになる【益者三友】と利他が肝心 自分優先では行き詰まる
「益者三友」とは、三種類の付き合って有益な友のこと。つまり、正直な人、誠実な人、見聞の広い人の三種類。与えられたミッションを成功に導くために、有益な友は欠かせません。