【小人閑居して不善を為す】 国慶節や春節の長期休暇に潜む罠 さて…
「小人閑居して不善を為す」とは、なんと耳が痛いことわざ。凡人は暇に暮らしてはならないという。国慶節と春節は中国で年に二回のゴールデンウイーク。駐在員にとってはありがたいのだが、それぞれ七日間の休暇には思わぬ落し穴も。
【漱石枕流】の言を信じていれば負ける 坐っていては見えない現場実態
「漱石枕流」、石に漱(くちすす)ぎ流れに枕すとは、負け惜しみから理屈の通らない言い逃れをすることを意味する。現地会社を経営する総経理たる者は、静かなオフィスに坐っていては、そのような言い訳に勝つことはできない。
【算多きは勝ち、算少なきは勝たず】 国慶節休暇が明けたら焦る総経理
「算多きは勝ち、算少なきは勝たず」とは孫子の言葉。大事なことは、競争に勝つための企てを持つこと。国慶節ゴールデンウイークで、身体を休めるのはいいが、頭の中では、会社業績を如何に向上させるか、企てを考える。それが、リーダーと一般社員の違い。
【見風使舵】は悪くない 蔑むこともない むしろ中国では必要な逞しさ
「見風使舵」とは、風向きを見ながら舵を取ること。情勢をうかがって態度を決めることの例え。日和見主義と言われようが、気にすることは無い。むしろ、その逞しさこそが成功へと導いてくれる。
【一葉蔽目】 ちぐはぐな施策では中国現場の役には立たないどころか邪魔…
「一葉目を蔽えば泰山を見ず」とは、目の前の一部の現象に惑わされて物事の本質を見ないことの例え。そのような状態で発する施策は時として、現場には合致しないちぐはぐなものになってしまう。
交際してためになる【益者三友】と利他が肝心 自分優先では行き詰まる
「益者三友」とは、三種類の付き合って有益な友のこと。つまり、正直な人、誠実な人、見聞の広い人の三種類。与えられたミッションを成功に導くために、有益な友は欠かせません。
【苟に日に新たに、日日に新たに】 これこそ長期在任の緩みを克服する秘訣
「苟に日に新たに、日日に新たに、又日に新たなり」とは、自分を新たにする努力を毎日続けなければならない、との意。昨日よりは今日、今日よりは明日と、自分を磨き高める努力が不可欠です。
【衣食足れば栄辱を知る】 現実社会ではちょっと疑問に感じるが…
「衣食足れば栄辱を知る」とは、衣食の心配がなくなってはじめて名誉を重んじ、恥を知るようになる、との意。しかし、現実を見ると、必ずしもそうではないこともあるようです。内面での人格を高める努力をしたいものです。
【人の性は悪】というではないか 中国では性悪説が嵌る そして社員を守る
「人の性は悪、その善なるは偽なり」とは、人の本性は悪であり、それが善であることは、後になって身に着けた人為によるものである、との意。性悪説といえば、耳に心地よくはないが、これこそが、社員達を守り、ひいては自分をも守る事ができる考え方なのです。
【抜苗助長】 一生懸命なのだが とんでもない悲劇はこうして起きた
「抜苗助長」とは、功を焦って誤った方法をとると必ず失敗することを例えた言葉。責任者たるものは。その意図するところを理解し、自分の言動が、組織全体の清濁を決めることになる事を知らなければならない。