【尺短寸長】長所は短所 中国でお辞儀するのは卑屈か 堂々とした握手を
「尺短寸長」とは、人や物事には長所もあれば短所もあることを例えた言葉。日本人の美徳である「お辞儀」も、中国では過度な謙遜であり、卑屈であると目に映る。
【理直気壮】 中国には有るのか負けるが勝ち とにかく負けられない議論
理直気壮理屈が通っていて正々堂々としていること何としても相手の理解を得なければならないときの議論。絶対に負けてはならない議論を敢行する時には、論理の組み立てとともに、理屈をこねまわしてでも納得させる必要があります。勝つためにはこじつけることも時には必要なのです。
【信口開河】とは無責任に発言すること 放言は将来自らの首を絞めることに
「信口開河」とは、口から出任せにしゃべること。例えば、社員を採用するときには、安易に職掌名や担当名をつけたりすると後々面倒なことに。よくよく考えて決めないと自分がストレスを溜めこむことに事になってしまいます。
【己の欲せざる所を人に施すこと勿れ】お茶を濁した時のしっぺ返しはきつい
「己の欲せざる所を人に施すこと勿れ」とは、他人の心をもって自分の心とするのが良い、との意の論語にある言葉。いい加減な仕事をしていると、いずれきつい竹篦返し(しっぺいがえし)をくらうことに。そうなってからでは、解決することが容易ではなくなります。
【孤掌鳴らし難し】どんなに優秀でも一人でできることは高が知れている
「孤掌、鳴らし難し」とは、片方の掌だけでは拍手して音を鳴らすことができないように、何事も一人の力だけでは成し遂げるのが難しいということの例え。人間は一人きりでは生きられないし、何もすることが出来ない。だからこそ、理解ある協力者を得ることが極めて大事。
【速やかならんことを欲すれば則ち達せず】中国でも 急がば回れの方が
「速やかならんことを欲すれば則ち達せず」とは、せっかちにやろうとすると目的に到達できないという、論語にある言葉。ちっぽけな会社がアウエーの地で、しかも地元の「大」に勝つためのやり方である。
如何にそっくりなものを作っても【画竜点睛】を欠いたなら…
「画竜点睛」は、最も重要なところ、肝心の部分が欠けている、との意。どんな事業でもマニュアルや製品はコピーができますが、文字や絵に現わし難い肝心なものがあるはずです。実は、そこが核心であり、軽んじていては中国で成功は危ういものになってしまいます。
奮闘しても成果が出ない原因は何処に 【袖手傍観】が最も良くない
「袖手傍観」は、手をこまねいて何もせずにただ傍観する、ということ。任された会社組織の中で、「パワハラ上司」よりも良くない。傍観者然とした不作為のマネジャーは、社員達の活気を奪ってしまう存在になってしまう。
【志立たざるは舵無きの舟の如し】中国で業績 伸び悩みの原因はどこに
「志立たざるは舵無きの舟の如し」とは王陽明の言葉。志を持たないということは、進むべき方向が定まらない。そのような総経理(社長)では会社業績を持ち上げることなど到底無理。自らの頭の中を「創新」した方が良い。
【安きに居て危を思う】 蛇から思案する成功への道 駐在員の独り言
「居安思危」は易経にあることわざ。安穏な時にこそ危機を想定し備えをする事の大切さを教えています。もし、備えを怠っていたとしたら、例えば日中関係の突然の悪化等に遭遇した時、もろに影響を受けかねません。備えが有るか無いかが成功の分かれ道と言えます。