【戈を枕にして旦を待つ】 師走だ元旦だと浮かれてはいられない
「戈を枕にして旦(あした)を待つ」とは、戈(ほこ)を枕にして眠りながら明日を待つ、つまり、戦の準備を怠らないこと例え。師走ともなるとどこか浮ついた気持になりたくなるが、中国では新年度を目前にした極めて大事な一ヶ月でもあるのです。
【囲師には必ず闕く】 厳しい叱責で士気は上がるか 完璧主義は似合わない
「囲師には必ず闕(か)き、窮寇には迫ること勿れ」とは、敵を追い詰めても、必ず逃げ道を開けておくこと、窮地に追い込んだ敵には攻撃をしかけてはならない、との意。死に物狂いの相手は必死の反撃をしてくる恐れがある。
【人に臉有り、樹に皮有り】 面子へのこだわりは想像以上 軽んじると…
「人に臉有り、樹に皮有り」とは、誰もが持つ恥の心、つまり面子を無視はできないことを例えた言葉。自分では面子など必要ないと思っていても、相手はそうは思っていません。相手の面子を大事にすることが、中国で成功するための重大事のひとつです。
【漱石枕流】の言を信じていれば負ける 坐っていては見えない現場実態
「漱石枕流」、石に漱(くちすす)ぎ流れに枕すとは、負け惜しみから理屈の通らない言い逃れをすることを意味する。現地会社を経営する総経理たる者は、静かなオフィスに坐っていては、そのような言い訳に勝つことはできない。
成功に繋がる【一葉知秋】を理解し実行できるデリカシーを持っているか
「一葉知秋」とは、一葉落ちて天下の秋を知る、との意。些細なことから物事の本質や成り行きを察知することを例えた言葉。デリカシーが無いことには、些細なことには反応することが難しい。中国での事業発展に欠かせないものは、スピード感と人間的ぬくもりのある思いやりです。
【不拘一格】 自分の経験・習慣に拘るのもほどほどに 環境も習慣も違う
「不拘一格」とは、決まった形式にこだわらない、との意。自身の成功体験などを通して、こうあるべきだというような考えを持つのは理解できるが、それを環境の異なる中国で押し付けるのは失敗のもと。
【細行を矜まざれば終に大徳を累わす】黒酢と醤油 機内の天井から水ポタ…
「細行を矜まざれば終に大徳を累わす」とは、些細なことをおろそかにしてはならないという戒めの言葉。中国でリーダーを張っている人の周りには、幾つもの何これ、というようなことが。
【去日苦多】 酒を前にしたら大いに歌うべき たちまち当時が甦る
「去る日は苦(はなは)だ多し」とは、曹操の「短歌行」の一節。人の命はどれほどか、それはたとえば、朝露のようだ、過ぎ去りし日の、なんと多いことか、と。
【言行は君子の枢機】向日葵の種はオームの食べ物という冗談は裏目に出た
「言行は君子の枢機なり」とは、君子にとって言行が最も重要であるとの言葉。場を和ませるためユーモアのつもりで放ったひと言が、相手は必ずしもそうは受け取らないことが。人の上に立つリーダーは、自身の発言に責任を持つのは当然です。
【徳は事業の基なり】 総経理が知らない現場にあるものが
「徳は事業の基なり」とは、経営者の徳が事業発展の基礎になる、との意。事業発展に向かって、社員の協力を得るには、何はともあれ、指揮者たる総経理が自身を磨き、魅力ある人になる努力を惜しまないことが重要です。