【尾生之信】では成功は覚束ない 中国では臨機応変で臨むのが良い
「尾生之信」は荘子の残した言葉。頑なに約束を守り通し融通がきかないこと。真面目過ぎることの例え。グレーゾーン幅の広い中国では、むしろ臨機応変が役に立つ。そして、その采配を振るうことができるのは、妥当解がわかる総経理(社長)だけ…
【一敗地に塗れる】 論争して完膚無きまでの勝利を得るのは考えもの
「一敗地に塗れる」は史記にある言葉。中国語では「一败涂地」。一度の勝負で再起できないほどさんざんに負けること。負けられない論争であっても、常に相手のメンツをつぶさないような勝ち方をするのがよい。遺恨を残さない勝ち方を。
【人を治めて治まらずんば其の智に反れ】組織がうまく機能しない原因は自分にある
「人を治めて治まらずんば、其の智に反れ」とは孟子の言葉。組織がうまく機能していないようなときには、リーダー自身に知恵が足りず、やるべきことがなされていないのではないか、と考えて反省せよ、という厳しい箴言。
中国で【肝胆相照】の友人を持てば仕事が加速し人生も充実
「肝胆相照らす」とは、心底から打ち明けて親しく付き合うことを意味する、史記にある言葉です。このような友人の存在は、自身の仕事を加速、深化させる上で、大きな支えとなり、力となってもらえる。また、その付き合いは帰国後も続く、生涯の友人とも成りえます。
【彼を知り己を知れば百戦殆うからず】かみ合わない本社と現地 何とする?
「知彼知己者、百战不殆」は、敵と味方の実情を熟知していれば、決して戦いに負けることはないという孫子の言葉。現地を知らないまま、日本標準の管理を押し付けることは、中国事業の発展を阻害することになります。発展しないということは現地の事業を潰すことと同義。
【成敗は此の一挙に在り】 中国でタクシー相乗り 成否の別れ道は軽軽には
「敬して之を遠ざく」とは、尊敬してはいるけれども近くにも寄らないとの意味。
今からやろうとしているその一挙。やるかやめるか。成功失敗の別れ道に立ち、二択を迫られた場面で、妥当な解を導き出すためには、普段からの自身の思考訓練と必要な情報収集力を養うことが大事。
【士は己を知る者の為に死す】と思われるように絶え間なく自分磨き
「士は己を知る者の為に死す」は史記にある言葉で、自分を理解してくれる人のためには命を捨てることも厭わないという、少々古めかしく大仰にも感じます。しかし、マーケットといういわば戦場で共に努力する戦友。部下社員から、そのように言われるためには…
【満身是胆】三国志・趙雲のように胆の据わった総経理に
「満身是胆」とは、度胸が大きく何も恐れるものは無いことを形容した言葉。中国現地会社で采配を振るう総経理(社長)としては、どんな大事件に遭遇しようとも、決して動じない、胆の据わった態度で対応したいものです。
二百五や十三点にはご注意を 詩経にある【温温たる恭人】に
「温温たる恭人はこれ徳の基なり」とは、柔和で慎み深く人に対して恭しいことは徳の基である、との意。徳のある人は人からも信頼され、自ずと人は集って来る。もちろん、傲慢なリーダーは周りからも支持されないであろう。総経理(社長)は重々心得無ければなりません。
【志立たざるは舵無きの舟の如し】中国で業績 伸び悩みの原因はどこに
「志立たざるは舵無きの舟の如し」とは王陽明の言葉。志を持たないということは、進むべき方向が定まらない。そのような総経理(社長)では会社業績を持ち上げることなど到底無理。自らの頭の中を「創新」した方が良い。