他者を頼らず独り立ち
【鞭は長くとも及ぶこと莫れ】 中国ではアドバンテージを持つが故の危うさも

「鞭は長くとも及ぶこと莫れ」とは、長い鞭なのだが、いつも馬の腹には届かない、との意。つまるところは、力量不足であること。そこを補うのが総経理(社長)としてのナレッジマネジメントと、謙虚な心であろう。

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自分を磨き高める努力
【色 人を迷わさず 人自ら迷う】 中秋の名月 天空で餅つく兎に学ばねば

「色、人を迷わさず人自ら迷う」とは、色欲が人を迷わせるのではなく、人が自分で迷うのである、との意。ハニートラップには引っかかった方が憂き目にあう。よって、よくよく注意しなければなりません。旧暦8月15日は中国では中秋節。天空から兎が遠回しに警告を発している?

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中国現地に根差した運営
万策尽きた時にはさっさと【走為上】 撤退は恥ずかしくはない

「走為上」は、「三十六計逃げるに如かず」の語源となった言葉。何が何でも成功するぞという意気込みと、用意周到にして中国に進出。しかし、思惑通りに伸展せず万策尽きた時には、さっさと撤退するのも有り。

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中国ライフ・街ブラに潜むヒント
【巧詐は拙誠に如かず】 偽タクシーにびっくり くそ真面目も困るが

「巧詐は拙誠に如かず」とは韓非子にある言葉。巧みに表面を取り繕うようなやり方(巧詐)は、拙くても誠実なやり方(拙誠)には及ばない、と。その線引きは簡単ではありませんが、部下を持つリーダーとしては、拙くても誠実なやり方をベースとしたいものです。

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簡単ではないから面白い
【水の下きに就くがごとし】 奇を衒うことなく 坐りの良い序を

「水の下きに就くがごとし」とは、孟子の言葉で、水は低い方に流れるとの意。会社組織で、「序」を軽視すると、結果としては業績を拡大することは非常に困難になりかねません。実力と年齢など「序」に従った組織作りが、中国では特に求められます。

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現地会社運営の急所
【尺短寸長】長所は短所 中国でお辞儀するのは卑屈か 堂々とした握手を

「尺短寸長」とは、人や物事には長所もあれば短所もあることを例えた言葉。日本人の美徳である「お辞儀」も、中国では過度な謙遜であり、卑屈であると目に映る。

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何事も出発点は自分にある
失敗の陰にちらつく酒女金 【楽しみは極むべからず】 甘い誘いには…

「楽不可極(楽しみは極むべからず)」は礼記の言葉。楽しみものめり込んだら必ず悲しみが生まれる。ほどほどがちょうどいい。欲望との戦いを常として、勝ったり負けたりを繰り返していますが、負けないために、強い倫理観を。

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自分を磨き高める努力
【守株待兎】では成功しない 正能量はプラス思考 楽観主義で

【守株待兎】は、一度経験したラッキーなまぐれ当たりの再来を期待して、その後、変化に対応できない愚かなことの例え。それでは、成功に至る事はあり得ない。大事なのは「正能量」である。

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成否を分ける人材活用
人治の色濃い社会 心強い【左膀右臂】と人脈が成否を分ける

「左膀右臂」とは、有能で頼みとする部下のこと。がちがちの法治の環境で仕事をしてきた日本人にとっては、制度も習慣も大きく異なる中国のやり方に馴染むにはなかなかたいへん。そこで、頼るべきは協力者の存在。

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成否を分ける人材活用
【満は損を招く】 リーダーが却ってボトルネックになってはいないか

「満は損を招き、謙は益を受く」とは、書経にある言葉で、「自惚れや慢心は損をまねき、 謙虚であると利益を受ける」との意。総経理やリーダーが、自分がいなければ会社は回らないと考えたくなるが、それは、自惚れ、慢心であることに自らが気づかねばなりません。

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