一寸先は闇 だからこそ【後顧之憂】が無いように普段から
「後顧之憂」とは後日の心配をすること。人間は生身。いつ何時、病に襲われるかわかりません。中国においてそんなことになった時のために、事前の十分な備えによって大事に至らないようにしておくことが中国で成功する大きなポイントのひとつです。
【辺幅を修飾す】では良いことは何も無い 桜梅桃李でありのまま一生懸命に
「辺幅を修飾す」とは、外見を取り繕って見栄を張ること。中国現地の状況がわからずに、偉そうに振舞っても、部下社員達の誰が支持をしてくれるというのでしょうか。どこまでも自分らしく、ありのままに懸命に生きる。桜梅桃李の原理を忘れずに。
【下問を恥じず】に注意 下手をすると 隠された落し穴にはまるかも
「下問を恥じず」とは、目下の者に教えを乞うことは、恥ずかしいことだとこだわる必要はないとの意。しかし、中国現地会社の総経理(社長)が、部下に教えを乞うということは考えもの。取り返しのつかない罠にはまることの無いように…
【直木は先ず伐られ、甘井は先ず竭く】 B級社員だって成功者になれる
「直木は先ず伐られる」とは、有能であるために、かえって身を滅ぼすことを例えた言葉。日本ではBクラス社員であっても、中国の現地で懸命の努力をすれば成功者になることも。さながらチャイナドリーム。それを叶えるには…
【岐路亡羊】の過ちを防ぐヒント 大連の街でしか見えないものが有る
「岐路亡羊」とは、大きく複雑すぎて、進むべき方向がわからないことの例え。例えば、中国ビジネスをどのように展開するか、という課題に対して、上海や北京ではなく、以外にも大連の街で思いっ切り考えるのが妥当解を得やすい。
【敢えて天下の先とならず】 この横並び感をどう突破するのか
「敢えて天下の先とならず」とは、世の中を生き抜くのに必要三点の内のひとつ。先頭に立つと周囲からは妬まれたりして敵が増える。よって中くらいの位置でいるのが、余裕があり安定して生きていくことができる。しかし、それでは、会社業績の向上は期待できません。
降りかかる突然の禍 【遠水近火】火急の時に頼りになるのは誰
「遠水近火」とは、遠くにある水では近くの火事を消すには間に合わない、つまり、火急の時には遠方の知人に助けを求めても間に合わないとの意。中国においては、勝手がわかっているのは中国人であり、普段から彼らとの付き合いは大切にしなければならない。
我がまま小皇帝をどうにかして戦力化 【墨守成规】の幹部が問題
「墨守成規」とは、昔からのやり方に固執し、変わらないこと。会社経営層が墨守成規に陥っていたのでは、主戦力となくべく若手の支持が得られない。そのことを幹部がぼやく前に、余裕綽々で事に当たる策を講じるべき。
【牽強付会】に負けてなるものか こじつけには毅然決然として臨む
「牽強付会」とは、自分の都合の良いように強引にこじつけること。交渉相手のこじつけに負けてしまえば、自陣の組織上に緩みが発生する。負けないぞという断固とした姿勢が健全な組織を作ることにもなる。
【防人之心無きベからず】人を騙すな 人から騙されるな 脇を締めよ
「防人之心不可無」は、菜根譚にある言葉で、防衛する心が無くてはならないとの意。「性善説」をベースにすると、どうしても脇が甘くなり、その隙間につけ込まれ、失敗に繋がることが考えられます。もし、総経理(社長)がそうなれば、頼りない人だという周囲からの謗りは免れない。