【先入の語を以て主と為す無かれ】 自らの不明を恥じる驚きの結果が
「先入の語を以て主と為す無かれ」とは、先入観や固定観念にとらわれることを戒めた言葉。人は、ややもすれば先入観を持ちがちであるが、これは時として危うさも一緒に持つことになる。
【千丈の堤も螻蟻の穴を以て潰ゆ】 小さな相手を見くびるという情けない行動
「千丈の堤も螻蟻の穴を以て潰ゆ」とは、些細な油断や不注意から思いもよらない大事を引き起こすとを例えた、韓非子の言葉。常に謙虚さと誠実さを持ち、たとえ小さな相手であったとしても侮らず、真摯な態度で臨むべきである。
【欲は縦(ほしいまま)にすべからず】 会社の権力者が 糸の切れた凧では…
「欲は縦(ほしいまま)にすべからず」とは、礼記にある言葉で、自分の欲だけを満たそうとしてはならない、との意。総経理(社長)には会社の権力が集中し、その気になれば、やりたい放題が可能。しかし、それでは巧くないのは明白。そこで必要なのは、自己規制。
【不拘一格】 自分の経験・習慣に拘るのもほどほどに 環境も習慣も違う
「不拘一格」とは、決まった形式にこだわらない、との意。自身の成功体験などを通して、こうあるべきだというような考えを持つのは理解できるが、それを環境の異なる中国で押し付けるのは失敗のもと。
【標新立異】感動の恩返しと思いきや… 主流の個人主義にどう対応する
「投桃报李」とは、人から受けた恩は忘れずにいて、お返しができるようになったらお返しをすること。そんな感動話には要注意。個人主義への対応がマネジメントのポイントのひとつ。
【但だ人の長久を願う】天空に輝く中秋の名月 情緒が溢れるが地上では…
「但愿人長久」とは、蘇武の詩「水調歌頭」の一節。遠く離れて暮らす家族や恋人を想う心がにじみ出ていて、浪漫の心が溢れています。そんなロマンチックな光景とは相反して、地上の社会ではなんと、どろどろとした現実が渦巻いているのでしょうか。
【細行を矜まざれば終に大徳を累わす】黒酢と醤油 機内の天井から水ポタ…
「細行を矜まざれば終に大徳を累わす」とは、些細なことをおろそかにしてはならないという戒めの言葉。中国でリーダーを張っている人の周りには、幾つもの何これ、というようなことが。
【去日苦多】 酒を前にしたら大いに歌うべき たちまち当時が甦る
「去る日は苦(はなは)だ多し」とは、曹操の「短歌行」の一節。人の命はどれほどか、それはたとえば、朝露のようだ、過ぎ去りし日の、なんと多いことか、と。
【破顔一笑】の裏に何かが隠れていると思え でも鷹揚さも必要
「破顔一笑」とは、顔をほころばせてにっこりと笑うこと。裏表のない笑顔であればよいのだが、交渉事の場面での笑顔には、注意を払いたいものだ。
【言行は君子の枢機】向日葵の種はオームの食べ物という冗談は裏目に出た
「言行は君子の枢機なり」とは、君子にとって言行が最も重要であるとの言葉。場を和ませるためユーモアのつもりで放ったひと言が、相手は必ずしもそうは受け取らないことが。人の上に立つリーダーは、自身の発言に責任を持つのは当然です。