【一張一弛】 中国現地会社ではメリハリをきかせた運営が力強い組織作りに
「一張一弛」とは、ある時は厳格に、ある時は寛大にすること。緩と急、柔と剛。これらのバランスを取りメリハリの利いたマネジメントが大事。そこに団結という横糸を通す。すると、ダイナミックに動く会社組織の様相が出現する。リーダーにとって簡単ではありませんが。
【上に政策あれば下に対策あり】 御し難きかなこの現実 さぁてどうする
「上に政策あれば、下に対策あり」とは、巷間ささやかれる言葉。上部の決定事項について人々が抜け道を考え出す、という意味。よく言えば時代を生き抜く庶民の逞しさを感じる。
下から見れば【耳聡目明】 これを気にして清潔が過ぎると人は寄り付かない
「耳聡目明」とは、賢くて優れた洞察力を持つことの例え。自分の上司がどんな人であるのか、3日もあれば見抜くことができるのがサラリーマンの世界。部下はそんな鋭い嗅覚を持っている。
【機は失するべからず】 スピード感が無くては大きな成功を掴むべくもない
「機は失するべからず、時は再び来たらず」とは、好機逸すべからずとの意。チャンスを目の前にして逡巡してはいられない。しかし、現実は決めきれない人が多い。求められるのはスピードであるのに心許ない限りだ。
【人の性は悪】というではないか 中国では性悪説が嵌る そして社員を守る
「人の性は悪、その善なるは偽なり」とは、人の本性は悪であり、それが善であることは、後になって身に着けた人為によるものである、との意。性悪説といえば、耳に心地よくはないが、これこそが、社員達を守り、ひいては自分をも守る事ができる考え方なのです。
【千丈の堤も螻蟻の穴を以て潰ゆ】 小さな相手を見くびるという情けない行動
「千丈の堤も螻蟻の穴を以て潰ゆ」とは、些細な油断や不注意から思いもよらない大事を引き起こすとを例えた、韓非子の言葉。常に謙虚さと誠実さを持ち、たとえ小さな相手であったとしても侮らず、真摯な態度で臨むべきである。
【創業守成】トイレで閃いた目論見 実は実現するより継続拡大することが難事
「創業守成」とは、「創業は易く守成は難し」とのこと。つまり、事業を始めることに比べると、出来上がった事業を受け継いで守っていく事の方が格段に難しいとの意。継続拡大の軌道に乗せるには、前人以上の情熱を傾け、果敢に挑戦を重ねることが求められる。
例え【五里霧中】でも 一歩一歩着実に進めば見えてくる勝利の灯り
「五里霧中」とは、事情などがはっきりしない中、手探りで何かをすること。手掛かりがつかめず、方針や見込みが立たず困ったとしても、一歩一歩着実に事を運ぶことにより、やがては成功の二文字が見えてくる。
【水の下きに就くがごとし】 奇を衒うことなく 坐りの良い序を
「水の下きに就くがごとし」とは、孟子の言葉で、水は低い方に流れるとの意。会社組織で、「序」を軽視すると、結果としては業績を拡大することは非常に困難になりかねません。実力と年齢など「序」に従った組織作りが、中国では特に求められます。
【戮力同心】を実現したいが にわかにはできるはずがない
「戮力同心」とは、力を合わせて心をひとつにすること。会社の拡大発展には、社員の団結心を醸成しなければ、と誰もが思うこと。しかし、にわかには実現しないこともまた事実。