第二の故郷 中国・大連街歩き ここにも【一芸に秀でる】とのことわざ

関西空港や成田空港から2~3時間、意外と近い大連。そこの街を歩くとどことなく日本的な雰囲気を感じます。その昔、満州時代には8万人以上の日本人が大連に居住していたそうです。そんな日本と深いゆかりのある大連。「出乎意料」とは「思いもよらないこと」という意味の中国のことわざですが、私は12年半もの長い間、大連で生活をしました。大連は私の第二の故郷です!

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激闘の思い出が詰まった森ビル

 大連のビジネス街にある「森茂大厦」は通称、大連森ビルと呼ばれる24階建てのテナントビルです。有名どころの日系企業や日本領事館など、そうそうたる顔ぶれが入居しています。1996年竣工。日本の設計施工であることに加えて管理がとても良く安定感が抜群のしっかりしたビルです。

 1998年7月12日、上海に本赴任した4日後、社内の中国グループ各社責任者会議に出席するため、出張で大連に来たのが私の「大連デビュー」。当時は、大連の我が社は開発区に居を構えていたのですが、森ビルには市内営業所を設置していましたので、その折に訪問したのですが、まさかその2年後に赴任することになろうとは…

アカシヤの季節 青空にそびえる大連・森ビル(2019年5月)

 大連に赴任したのは2000年ですが、今後の発展に供えて既に我が社は開発区からこの森ビルに本社を移転していました。当時はローカルのビルは、外観は素晴らしいのですが内部の防火ドアや非常階段などまことにお粗末。この森ビルだけが内外共に重厚感を醸し出していました。

以来、思いもかけず12年半もの間このビルで仕事をすることになりました。仕事がうまくいかずに苦しかったこと、中国人スタッフとともに知恵を絞り出して苦境を乗り越えたことなど、数えきれない思い出がぎっしりと詰まった私のランドマークである大連森ビル。

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ついに開通した地下鉄

 大連の街は坂道がけっこう多いところも日本に似ています。そのせいか、中国の風物詩のような自転車通勤は比較的少なく、その代わりにバス路線網がとても充実しています。しかし、経済成長が著しい社会にあって大連でもご多分に漏れず、朝夕のラッシュ時の交通渋滞は日に日にひどくなってきました。

 そこで登場したのが地下鉄です。私が大連を離れるときにはまだ工事の真っ最中であったのですが、2015年9月に訪れた時には立派に出来上がっていました。そこで早速乗ってみました。

大連地下鉄の乗車券 使いまわしするカードタイプ

 改札の前に、まるで空港のような持ち物検査がありセキュリティチェックを厳しく行っています。昨今ヨーロッパでの地下鉄テロの事件を耳にすると、さもありなんと思います。ボディチェックなどの検査のあと、ようやく券売機で切符を購入し乗り場へ。大連地下鉄の乗車券は使いまわしするカードタイプです。

エスカレータでホームに降りると日本ではまだまだ十分には設置されていないホームドアが完備されてちょっと驚き!

列車が到着する直前には駅の係員がホームドアに沿って歩いて、乗客が線を越えて近寄りすぎないように“強制後退”させている光景が見られました。

大連地下鉄のホーム(中山広場駅)

 車内は明るく清潔です。私が乗ったのは日中であったせいか乗客が非常に少ないのは意外でした。バスより高いと開通当初は庶民から敬遠されがちであった地下鉄ですが、いつの間にか通勤の足としても使われているそうです。渋滞の心配もありませんからね…

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四季の花咲く分離帯

 中国はどこの街でも目立つ場所をきれいにまとめるのがとても得意。大連随一の繁華街を擁する中山路。勝利広場の前の歩道から見た中山路の風景です。左手が友好広場。道路の向こう側は青泥洼橋の商業街です。中央分離帯にはいつも花が植えられ、その手入れの良さにも驚きます。それに高層ビルの多いことに驚かされます。森ビルから歩いても10分程度のこのあたりは私が住んでいたアパートメントからも至近距離。いわばホームグラウンド。

勝利広場前の中山路

 

勝利広場で一枝之長

 青泥洼橋の商業街に繋がり、反対側は大連駅という立地の良さを持つのが勝利広場です。巨大地下商店街で無数の各種小売店舗、飲食店などが集まっています。93年着工し98年に完成したこのエリヤ。地下4階まであって歩いていても上がったり下がったり、地上と結ぶ出入り口も多く迷子になっても仕方のない複雑さです。

勝利広場のショッピングセンターの正面入り口。

勝利広場(ショッピングセンター)の正面入り口。小さな出入口はあちらこちらにあります。(2015年9月に撮影)

 慣れない頃は、見物をした帰りに買い物をしようと思っても、一旦その場所を離れると店の場所がわからず、戻れなかったことがしばしばでした。私はこの「勝利」という言葉が好きだったこともあり、毎週土日に通いました。いつの間にかどこにどの店があるのか精通したことが地元中国人に自慢(?)できるほどになりました。

 中国の古典には「一芸に秀でる」ことを意味する「一枝之長」という言葉があります。はたして勝利広場という巨大地下街に精通したことを、そう言っていいのかどうかわかりませんが…

 しかし、場所代も馬鹿にならないのか、店がどんどん入れ替わっているようです。もちろん個人店舗でも長く経営しているお店も少なくありません。顔見知りになったそんな店の老板娘(女主人)のおばちゃん。今でも行ったときには笑顔で声をかけてくれます。大連へ行ったらこの「勝利広場」は外せないスポットです。

「成功を収めるための重要ポイント 現場目線で見たツボ」 はこちら

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成功のヒント 中国のことわざ・格言

出乎意料 / 出乎意料

◆中国語:出乎意料   [ chū hū yì liào ]

◆出典:毛泽东

◆意味:思いもよらないこと。出乎とは「~の範囲を出る」、意料とは「予測する」との意。「准备对付可能的突然事变,使党和革命不在可能的突然事变中遭受出乎意料的损失」との毛沢東の言葉より。(意味は、突然に起きるかもしれない事変に対処する準備をしておきなさい。そうすれば党と革命は突然の事変に遭遇して思いがけない損失を受けることはない)

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一技之长 / 一技の長

◆中国語:一技之长   [ yī jì zhī cháng ]

◆出典:李汝珍(镜花缘)

◆意味:技能や特技を持つこと。一芸に秀でる。

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