日本の大晦日は紅白歌合戦 中国の除夕は春節聯歓晩会 こっちもすごいぞ

毎年11月中旬の日本ではその年の大晦日に放送される紅白歌合戦の出場者が発表されます。予想通りであったり予想外であったりと、ファンでなくても何かと話題に上ります。

中国でも春節(旧正月)の前日である除夕(大晦日)に放送される春节联欢晚会(春節聯歓晩会)と題した巨大番組があるのですが…

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春節大晦日のモンスターイベント

紅白に分かれて競うのではなく、とにかくさまざまなエンターテイメントなプログラムが用意されていて、家族そろって楽しめる番組です。

歌はもちろん中国で小品と呼ばれるコント、マジック、舞踊、演劇等々がその年を代表する一流の芸能人によって次々に繰り出されるのです。

 

除夕(大晦日)と言われる春節の前の日の夜8時から年を跨ぎ午前1時まで生中継。海外も含めると11億人が視るという。実は日本でもインターネットで中継されているのです。中国では国営放送でも日本の民放と同じようにCMがあります。そんな超人気番組ですから番組中のCM料金も「億」がつくほど。とにかくどでかいスケールのモンスター番組です。

一元复始 万象更新

一般の庶民はこの日、普段は離れて生活している子供や孫たちも帰省し、食卓にはおめでたい餃子や年夜饭という年越しのごちそうが並べられ、みんな至福のひと時を過ごすのです。

 

一元复始、万象更新」ということわざが中国にありますが、「新しい年が訪れ、万象が新たになる」というわくわくする気持ちと家族団欒の喜びを味わうのにピッタリ。

私が生活をしていた大連まど、中国東北部の冬は寒いですが、このひと時は寒さを忘れさせてくれる暖かさがあるのです。

午前0時前になると、それぞれの家庭では門前で打ち上げ花火が始まります。以前は花火を打ち上げ、魔よけの爆竹を鳴らしたものですが、昨今では場所や時間などが制限され少し物足りなく感じることもあるようです。

 

花火の匂いや爆竹の音に誘われて、外に出てみると大通りにはこうこうとイルミネーションが輝いています。こんな雰囲気は今の日本では味わえません。

そして新年が明けたとたんに中国SNS微信(We chat)による新年のメッセージの嵐。面白いもので、元旦が空けると日本人からのメッセージ、春節が明けると中国人からのメッセージ。一年に二度も新年のあいさつ。それやこれやで眠るのはまだまだのようです。

 

 

テレビ出演

中国人にとって一年の中で最も重要な行事である春節。家族で食卓を囲み団欒を盛り上げてくれるのが春节联欢晚会。

 

そんなモンスター番組ではありませんが、私は実は上海地元TV局の「中日の橋」という番組に出演した経験があるのです。

当時としては非常に珍しい日本語による約30分の番組で、前半の15分は事前に取材した映像を構成した会社の紹介。後半の15分は日本人総経理(社長)と日本語のできる中国人社員が登場し、MCの吴四海さんとテーマに沿って日本語でトークを行います。

 

上海に赴任して1年ぐらいが立った頃、ある日系のユーザーさんから電話があり、「中日の橋」という日本語番組があり、その方が出演する次の回に私に出演してほしいとの要請でした。

いわゆる「友達の輪」方式で出演した日本人総経理が次に出る日本人総経理を指名・紹介するんです。わが社の大事なお客様からのご依頼であり快く引き受けました。

 

何日か経ったころ、事前取材のためにそのテレビ局からカメラクルーが会社にやってきました。結構な熱が入っていて会社の様子や訴求ポイントなどをインタビューとともにカメラに収めていただきました。

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遠慮なければ必ず近憂あり

そしてトーク部分の収録のためテレビスタジオへ。

テレビスタジオに入るのはもちろん初めて、ビデオに収録するのも初めて、中国のことわざにある「手は忙しく動き、足はばたばた」するような緊張でドギマギ感いっぱい

 

しかし、日本のテレビ局でも仕事をしたというMCの四海さんの軽妙な進行と流暢な日本語で、笑い溢れるとても楽しい収録でした。NGを連発してしてしまいわずか15分の放映に3時間もかけて収録。

 

数日後、テレビ局から電話があり、1万5千元を請求するのでお支払いをよろしくとのこと。

一瞬の間をおいて私はようやくすべてが理解できました。出演料が必要な、簡単に言えば自社を宣伝する番組であったのです。

テレビ出演の話があった時から舞い上がってしまい、そんなことは露とも考えませんでした。中国の格言には「人 遠慮なければ必ず近憂あり」とあります。遠くを見ておかないと足元をすくわれるぞという警鐘ですが、生まれて初めてのテレビ出演を通して学ぶことができました。多少は遠くを見ておくことが中国で負けない要点の一つであります。

無論、テレビの効果はてきめんで放送後にはテレビを見たと多数の方から言われ、社業には役に立ちました。

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中国ビジネスの成功を勝ち取る ことわざ・格言

一元复始,万象更新 / 一元始めに復し、万象更新さる

◆中国語:一元复始,万象更新   [ yī yuán fù shǐ , wàn xiàng gēng xīn ]

◆出典:「一元复始」の出典は公羊传(隐公元年)。「万象更新」の出典は红楼梦。

◆意味:新しい一年が始まり、事物や情景が新しく出現する。「元」とは年のこと。

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手忙脚乱 / 手は忙なり脚は乱る

◆中国語:手忙脚乱   [ shǒu máng jiǎo luàn ]

◆出典:五灯会元

◆意味:慌てふためく。きりきり舞いする。どぎまぎする。

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人无远虑,必有近忧 / 人 遠慮なければ必ず近憂あり

◆中国語:人无远虑,必有近忧   [ rén wú yuan lǜ, bì yǒu jìn yōu ]

◆日本語表記:人無遠慮、必有近憂

◆出典:論語

◆意味:遠慮とは「遠き慮り」のこと。遠くまで見通しておかないと、近くで足元をすくわれることになる、との意。

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