大蛇は恐い うっかりもできないぞ! でも蛇料理には舌鼓、美味い! ん?

 

中国人の友人は、道路にあるマンホールの上は決して歩かない、そこは避けて歩くのだというのです。私にもそれを進めてきます。なるほど、言われてみれば、道行く人を見るとマンホールの上を歩いている人はあまりいません。

その理由を聞いて思わず…

 

 

▮マンホールの下には怖~い…

何でも、マンホールの下には大蛇が眠っている。マンホールの上を歩いて、ひょっとして大蛇が「うるさいっ!」と目を覚まそうものなら、とても厄介なことになる。

中国には「履虎尾」とのことわざがあります。虎の尾を踏むととても危険だという意味です。大蛇も虎に勝るとも劣らない恐ろしい存在です。何しろ、「蛇は寸にしてその気を現わす」と言われ、たった一寸(約3センチ)の小さな蛇でも人を飲み込もうとする気概があるというのですから驚きます。ましてや大蛇…。

…そんな可愛い理由を誰が信じるのか、わかりませんが。

 

▮安に居て危を思う

実際に道路面を見ると、マンホールの枠が路面から浮き上がっていたりして、面が平らになっていないところが結構あるようです。施工技術の問題かもしれませんが、これではつまづいて転んだりしかねません。

マンホール自体の品質にも不安を感じます。上を歩いて運悪く落ちてしまうような可能性だって否定できません。以前はマンホールの蓋が盗まれて穴が開いたままになっていることもあったようです。

そんな“事故”に遭遇しないようにと、親が子に大蛇を語って教えたのでありましょう。

 

上海や大連、瀋陽など都会の街を歩くと、昼間であれば身の危険を感じることはほとんどありませんが、それでも、何が起こるかわからないのが現実。

常に危険を想定して準備しておくことが、「想定外」を防止することになると思います。現地に駐在していて、そんな目にはあいたくないですからね。ですから、うっかりマンホールの蓋の上を歩いたりしないようくれぐれもご注意を!

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▮まるで鳥のささみ 美味!

怖い蛇もところ変われば人間に貢献しています。

大連などの東北地方ではあまり食べないヘビ料理ですが、上海では結構食べます。蛇と言っ食用に養殖された「蛇」です。

蛇を注文すると、しばらくすると服務員(ウエイター、ウエイトレス)が蛇の首根っこを掴んで、「この蛇でいいか?」と実物をテーブルまで見せに来るのには、度肝を抜かれます。

その後、さっきの蛇が10センチくらいの長さのぶつ切り、胴体を開かれ、から揚げのようになって出てきます。「秋刀魚の開き」ならぬ「蛇の開き」。これが香ばしくて美味い! 鳥のささみのような食感。

かぶりついて食べた後には、あばら骨だけがきれいに残ります。蛇ってこんなに骨があったのかと、くねくねとした元の姿からは想像できないほど。

もっとも、蛇の肉は美味しいのですが、剥いだ生の皮や内臓のキモは、ちょっと…。

 

▮小さな毒蛇でも

ヘビと言えば、面白い中国のことわざを見つけました。

長虺成蛇」という洛陽伽藍記にある古代中国のことわざです。「反逆者」を小さな毒蛇に喩え、それを放置してしまうとやがては、手の付けられない大きな問題に発展する、という警告です。

 

社内の小さな出来事や一社員の問題であっても、まあいいかと放置すると場合によってはそれだけではすまないこともある、だから放任することはよくないと教えています。

総経理として、事の本質を見極め、小さいうちに解決しておくことが求められます。

きな臭い古来の権力闘争を想起させることわざです。しかし、蛇を食べるときには目の前の蛇に集中した方が、きっとおいしく食べられると思いますよ。

 

☛「中国ビジネス成功の決め手 現場目線で急所を解説」はこちら。

 

▮中国ビジネスの成功を勝ち取る ことわざ・格言

履虎尾 / 虎の尾を踏む

◆中国語:履虎尾   [ lǚ hǔ wěi ]

◆出典:易经(履卦)

◆意味:虎の尻尾を踏む。非常に危険なことの意。

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居安思危 / 安に居て危を思う

◆中国語:居安思危   [ jū ān sī wēi ]

◆出典:左傳(襄公十一年)

◆意味:安楽な環境にあっても、危険を想定していなければならない。備えあれば患いなし。

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长虺成蛇 / 長虺成蛇(ちょうきせいだ)小さな毒蛇が成長する

◆中国語:长虺成蛇   [ zhǎng huǐ chéng shé ]

◆出典:洛阳伽蓝记(建中寺)

◆意味:「虺」は中国では小さな毒蛇のこと。「反逆者」を比喩しています。反逆者という禍を放任すれば、結局、強大になってしまうこと。いいようにさせてしまう事の例え。

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☛「現場目線で読み解く 中国のことわざ・格言」はこちら。

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