中国の縁起担ぎ 春節に開門紅を祈り爆竹を鳴らして商売繁盛を願う

 

一年の中でも最大のイベントだけに春節が間近になると会社内でも落着きが無くなってきます。

どんな先端企業であっても、春節を迎えるにあたっては中国の伝統がそこかしこに。

縁起担ぎと言えばそれまで、ですがその中には2000年もの伝統を引き継いでいて、人々の思いがこもっています。

この春節のために1年間頑張ってきた、同時にこれからの1年も努力しよい年にしようと、そんな思いを持った社員によって会社は構成されています。

 

 

到福(福が来たぁ~)

一般の家庭や商店などの入り口ドアの外側に「福」の字をデザインした「福字」と呼ばれる飾り物を貼り付けるのが古くからの伝統。

さすがに一流の日系企業ばかりが入居するテナントビルの中にある会社の入り口には、そぐわないのですが、オフィス内の例えば「財務室」には、「福字」を貼っていました。

会社が儲かりますようにとの願いを込めて財務担当社員が貼ったのです。

この「福字」は、上下を逆さまにして貼っています。「福が来た」の意味の中国語は「到福」。それと発音が同じなのが「倒福」。この意味が「逆さまの福」。ということで「福」を逆さまにして貼っているということです。庶民の願いが込められています。

 

休み、一日損をした

春節休みは政府によって「初一」と言われる春節の日から7日間と、ずっと前から決められていました。しかし、春節の前日(中国では除夕=大晦日)は、各家庭で買い物などの準備があるので、会社によっては特別の休み扱いにしていたところも多くありました。

 

そうであれば、ということで政府は、事実上休みになっている大晦日を正式に休日に変更しました。その後は、大晦日から7日間を春節休暇とすることになりました。政府は気を利かしたつもりだったようですが、事実上、休日が一日少なくなったと、老百姓からはぼやきが…。

 

开门红。放鞭炮の心地よさ

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始七(旧暦1月7日)がいわゆる仕事始め。この日、多くの企業では仕事始めに際して爆竹(中国では「鞭炮」)を鳴らします。街を歩くとあちらこちらでものすごい爆音と煙、そして火薬臭。

 

歩道に爆竹を並べて点火準備。4つの箱は打ち上げ花火。(旅順の街で2008/2/13撮影)

我が社では従来、爆竹はやっていませんでしたが、中国人があまりにも嬉々として爆竹をしているのを見て、我が社でもやってみようかと社内の幹部の提案をしたところ、みんな大喜び。その時から始めました。

 

入居しているテナントビルのまん前では、他のテナントの日系企業の皆さんの手前、少々はばかるところがあり、道路を挟んで向こう側でやることにしました。

 

あらかじめ決めておいた爆竹リーダーの指揮のもと、縁起の良い「发财にちなんで八時八分に点火するこだわりよう。爆竹のすさまじい轟音のもと、1年の商売繁盛を願い幸先の良いスタートをするという気分が漂います。中国語では「开门红」と言いますが、やってみるとその心地よさが味わえますよ。

安全を第一とするため、いつも水を張ったバケツを用意していました。それに、終わった後には破裂した爆竹の紙屑の山ができます。これをきれいに掃除することを事前に社員と約束をしていました。見ていると、掃除をするおばさんが箒を持ってやってきました。少しお金を払って(当時は10元程度)掃除をしてもらうとのことでした。(少しイメージが違いましたが…)

 

そんな伝統習慣も昨今の大気汚染に押され市中では禁止されるなど、寂しさを伴った変化が出ているようです。そういえば煙も臭いも汚染もない爆竹の音だけを出す機械はその後どうなったのでしょうか…。

 

一年の計は春にあり

春節のイベントや習慣は古くからの伝統による縁起担ぎですが、それで社員が喜び、気持ちよく新年の仕事に取り掛かりいいスタートダッシュができるのですから、これもありというところでしょうか。

 

日本では1年の計は元旦にありと言いますが、その語源となっているのが「1年の計は春にあり」という中国語。

企業の会計年度は1月から12月ですが、物事の切り替わりは今もって春節です。前年の12月には既に年間の事業計画や予算が作られてはいますが、それらを実現するための方策や運営手法など考えるのにはちょうど良い機会になっています。

 

頭が痛いのは、春節前は気もそぞろ、春節後は長距離移動などのお疲れでエンジンかからず、結局春節を挟んで約2~3カ月は業績の向上は期待できないことです。自社だけでなく国全体が同じです。

したがって、12月に作成する年間計画は、最初から9か月間で1年分の業績をあげる計画が中国では必要です。

>「成功のツボ カテゴリー別一覧」もご覧ください。

中国ビジネスの成功を勝ち取る ことわざ・格言

放鞭炮 / 爆竹を鳴らす

◆中国語:放鞭炮  [ fàng biān pào ]

◆由来:爆竹の音が長時間持続するさまが鞭を打つ音に似ていることから、爆竹は「鞭炮」とも称される。

爆竹2000年以上の歴史があり、春節以外に元宵節や端午節、中秋節といった他の節日や、結婚や誕生日、商店の新規開店などに欠かせない道具。

元々は爆竹を鳴らし妖怪や邪気を払うためでした。

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恭喜发财 / お金持ちになれますように

◆中国語:恭喜发财   [ gong xǐ fā cái ]

◆日本語表記:恭喜発財

◆出典:吴趼人《二十年目睹之怪现状》

◆意味:他人がお金持ちになることを願い祝福する言葉。

◆背景:日本人は「末広がり」という意味で「八」が好まれます。中国では、「八」とよく似た発音の「発」の字には、発展する、大きくなる、金持ちになるなどの意味があり、いずれも縁起が良いので、「八」→「発」とかけています。

ということで、「八」は好まれる数字の代表格です。北京オリンピックも2008年8月8日午後8時に開幕しました。

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开门红 / 開門紅

◆中国語:开门红   [ kāi mén hóng ]

◆·意味:滑り出しから優れた成績を収めること。幸先の良いスタートのことをいう。

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一年之计在于春 / 一年の計は春にあり

◆中国語:一年之计在于春   [ yi nian zhi ji zai yu chun ]

◆日本語表記:一年之計在于春

◆出典:中国・明代の馮應京《月令広義》

◆意味:生活を充実させるための、一日の計は朝にあり、一年の計は春にあり、一生の計は勤めにあり、一家の計は身を修めるにありという四つの計画のうちの一つ。

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>「現場目線で読み解く 中国のことわざ・格言」もご覧ください。

 

 

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