万事休す! こんな現地化は雲の下からでも察知できるぞ…

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ある時、社内でへんなうわさが聞こえてきました。

「○○さんが課長になった。総経理はいったいいくらもらったのだろうか?」

どうも役職に就いた見返りに総経理は袖の下を受け取ったのではないか、という噂らしい。

もちろん、私には身に覚えのないこと。なぜ、そんな噂が…

 

 

▮ 役職もカネで買う中国のご時世

当時の中国社会は高度成長期の真っただ中で、お金至上主義が漂い、自分の権力や立場を利用して少しでも利益を得ようと、度を越した出来事がいろいろありました。

その内のひとつが、組織内で役職ランクを上げるからその見返りを要求する上司や、上げてほしいがために上司に金品を貢ぐ人、等々巷間話題になっていました。

 

私の会社も、発展に伴い組織も拡大していく中で社員数も増え、結果として役職者を任用する人事も日常的に行っていました。

そんなことで、役職に登用されなかった社員から、世間で言われているようなことが我が社でも行われているのではないかと、うわさしたことが事の真相でした。

もちろん、「昼飯の1回もごちそうになっていない…」と冗談を飛ばし、否定しました。

 

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▮ 中国でも 部下の嗅覚は鋭い

そんな風に部下社員から見られているのだとわかると、総経理(社長)としていい気持ちはしませんが、一方でよほど自身の行動に注意を払い律していなければ誤解を招きかねない、と組織運営に対する透明感を持たせることの重要性を再認識します。

そのためには総経理など経営幹部層が清廉潔白であることに、まず自身が努力を尽くすことが求められます。

何しろ、部下は上司のことをとてもよく見ています。我々の上司は何かおかしなことをしているのではないかと、瞬時に嗅ぎ取る嗅覚を持っているのです。

 

もし、部下がそんなことを感じれば、立場上は上に向かって「おかしいじゃないか」とは言えませんので、「じゃぁ私も…」となってしまいます。

そうなると、会社としても一巻の終わりです。

 

総経理や管理者が、自己の立場を利用して利益を不正に得ることは、おそらく中国内では日常的に行われていたのであろうと思います。もちろん、それらを容認することはできません。

 

 

▮ 実は下からでも雲の上を見透かされている

とても残念なのは、日本本社から派遣された総経理や管理者の中にも、似たようなことをしている日本人がいることです。たまにですが…。

それはおそらく、出入り業者や取引先との間で癒着し、飲食接待を受け、贈り物やリベートを受け取るなどのよくない行為を伴います。

もっとも、昨今の日系企業では社内コンプライアンスや企業内統治などが拡充され、責任者である総経理が自らそういった不正を働きにくくしていますが…。

それでも、現地社員から日本本社に内部告発され、「強制」帰国の憂き目にあった総経理がいました。

 

地元社員にとって総経理は雲の上の人。ということは地面に立って雲の上は見えない、と総経理は思うかもしれませんが、そうでもないのが世の中の面白いところです。

周囲からはもちろん、下からであっても総経理を見たら、業者べったり、ズブズブの関係はよく見えるのです。

したがって、総経理としては、業者などとは一線を画し、付かず離れずの関係にとどめておくことが肝要です。

 

 

▮ 水清ければ魚棲まず

水清ければ魚棲まずというように、清廉潔白といっても、それがあまりにも過ぎると、周囲の皆さんがかえって息苦しくなってしまいます。

ある地方の官吏が地元紙に「腐敗が取りざたされる今の時代に、こんな潔白な人はいない。中央から人が来ても一緒に食事もしない。」などと、彼の潔白さを称える記事が載ったことがあります。しかし、そんな彼も、官吏としての給料では買えそうにない高級マンションに住んでいました…。

どの程度であれば咎められないのかは別として、ほどほどの「清廉潔白」がいいのでしょうね。

▶「成功のツボ カテゴリー別一覧」もご覧ください。

 

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▮ 中国ビジネスの成功を勝ち取る ことわざ・格言を解説      

清清白白 / 清廉潔白

◆中国語:清清白白    [ qīng qīng bái bái ]

◆出典:红楼梦(紅楼夢)

◆意味:成語。品行が清潔で汚れがないこと。日本語の清廉潔白と同意。

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万事休矣 / 万事休す

◆中国語:万事休矣   [ wàn shì xiū yǐ ]

◆他にも「完蛋」[wán dàn]という単語もあります。

◆意味:いずれも万事休す、一巻の終わりとの意。

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不即不离 / 付かず離れず

◆中国語:不即不离   [ bù jí bù lí ]

◆出典:宋·黄榦《黄勉斋文集》

◆意味:深くかかわらないが、離れすぎもしない。適当な距離を保つ。

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水清无大鱼 / 水清ければ魚棲まず

◆中国語:水清无大鱼   [ shuǐ qīng wú dà yú ]

◆日本語表記:水清無大魚

◆出典:後漢書

◆意味:あまりにも、厳しい態度は人々の支持を失ってしまうことの例え。清廉すぎるとかえって人に親しまれないとの意。小過は許して大綱を抑えるのが良い。

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▶「現場目線で読み解く 中国のことわざ・格言」もご覧ください。

 

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