日夜朝暮に怠らず磨くべし 成功するリーダーになるために

 

 

会社組織のリーダーとして経営や専門知識が十分にあれば、皆の上に立って引っ張っていけるのであろうか?

この設問には「否」と答えざるを得ません。それが日本であろうが中国であろうが、である。

世にそういった優秀なリーダーは多数いるが、現状を維持するだけに終わったり、途中で挫折したりするケースが少なくないようです。

では、うまく成功しなかったのは何故か、そして社員のみんなを引っ張っていく有能なリーダーとして何が必要であろうか?

 

 

 

▮人生意気に感ず

自分一人で仕事をする場合は、他人をマネジメントする必要はありませんので、自身の高い専門性や能力さえあれば立派な仕事ができると思います。

しかし、組織の中で、人の上に立つには、それなりに人を引き付ける何かが必要です。

組織だって仕事をするのですから、それは当然です。その場合は専門性以外のリーダーシップやその人固有の魅力が不可欠です。そのことは日本国内よりも増して中国でビジネスを展開するときに必要性が高まります。

 

私がまだ若いころ、二年間ほど日本国内で単身赴任をしていました。金曜日に家族のいる実家に帰り、月曜日の早朝勤務地に戻るという生活をしていました。

ある時、私の上司が、「金曜日の夕方、駅まで送ってやるよ。」といって、自ら車を運転して送ってくれたのです。その話を聞いたときに、その上司の部下が運転すると思っていたのですが…。多分、単身赴任の苦労を思って、言わばその労をねぎらう意味合いがあったのではないかと思いました。

そんな上司の心遣いに私は「この人について行こう。この人のために頑張ろう。」と心で思いました。

私は「人生意気に感ず。」という言葉が大好きです。

 

▮上司の人間性に魅力が…

上に立つリーダーとして組織を引っ張っていくには、どうしても人を引き付けるいわゆる魅力を身につけることが欠かせません。

中国でも、総経理(社長)として経営ノウハウなどの専門性はもちろん必要ですが、むしろ現地社員を引き付ける魅力を身につけることの方が大事であると考えます。

 

私は約43年間サラリーマンをして、多くの上司に接し仕えてきました。博学でさすがだなと思った方もいました。失礼ながら、大した方ではないと思ったこともありました。総合的にどんな上司に惹かれたかを考えると、最終的には「人間性」であったと思います。

 

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▮リーダーとして大事なことは

リーダーにとっての能力とは、専門性+人間性であると私は考えます。そして専門性よりも人間性に重きを置くべきです。

では、その人間性はどこから生まれるのでしょうか?

人は生まれつき優れた人間性をもっているわけではありません。

 

常に自分を磨いている人、弛まぬ努力をしている人、周りにいて何となくであってもそれがわかる、そういう人に人は惹かれるのではないでしょうか。

自分の上司の日常を観察していると、この人なら信頼できる、ついていこう、と言えるかどうかがわかってきます。

中国では言葉の問題もあって部下社員には伝わりにくい分、総経理自身の絶え間なく努力している姿を見せることがより重要であると思います。さらに言えば中国ビジネスを共に展開している部下社員にそう感じさせる、総経理の努力が求められるということです。カギは総経理が持っています。

 

 

▮自分をより高める努力を

中国ビジネスを展開する会社を一国に見立てた場合、その国を治め発展させるのは、トップにあるリーダー(総経理)の手腕にかかっていますが、その手腕とは経営の専門性にあることもさることながら、総経理の人間的魅力=その人の持つ「徳」にあります。

 

「才あれども勤めずんば、何をもって才を成さんや。」とは吉田松陰の言葉です。

どんなに素晴らしい才能があろうと、それを発揮しないと何の意味もありません。その才能を活かすのは努力です。努力することで持っている才能が生きてくるのです。大事なのは「才」よりもむしろ「努力」であると吉田松陰の言葉から読み解けます。

 

左図を見てください。

能力(専門性)は高いが、自己を高める努力をしているようには感じられない上司と、能力や専門性は普通ではあるが、何か、一生懸命努力をしていることが伝わってくるような上司。

そのどちらに部下社員は魅力を感じ引き寄せられるか?

図でいえばBの方がはるかに魅力を感じることができると私は思います。言葉を換えれば、そういう人は誠実な人間性を持った人だと周囲の人は感じるのです。

であるならば、さほどの能力を持たない私にだって、自分を磨くことや、磨こうと努力をすることならできる。そしてその先にあるのは中国ビジネスの成功という栄誉ではないか。

 

Aタイプの人は、地位や能力を鼻にかけ、奢っていてはならない。また、反対にBの人には知識や技術の習得を侮り怠ってはならないと言いたい。日夜朝暮に怠らず磨き、経験の浅深や年齢には関係なくいつも輝いているリーダーになりたいものです。

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▮中国ビジネスの成功を勝ち取る ことわざ・格言を解説

人生感意气、功名谁复论 / 人生意気に感ず、功名誰か復(ま)た論ぜん

◆中国語:人生感意气、功名谁复论   [ rén shēng gǎn yì qì, gong míng shéi fù lùn ]

◆日本語表記:人生感意気、功名誰復論。

◆出典:唐詩選

◆意味:人は心意気に感じて人生を歩むもので、功名などは誰も問題にしない。

◆解説:何もかもが打算で動いているように見える現代中国ですが、唐の時代にはこんな男のロマンを感じさせる生き方があったのですね。

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国之宝在德不在险 / 国の宝は徳に在りて険に在らず

◆中国語:国之宝在德不在险   [guó zhī bǎo zài dé bù zài xiǎn]

◆日本語表記:国之宝在徳不在険

◆出典:呉子

◆意味:国の宝は険阻な地形にあるのではなく、君主の徳にある。険阻な地形がありながら君主がそれに頼ってしまい、滅びた国の多いことよ。

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