訪日外国人がますます増加 “上に政策、下に対策” どう対抗する?

 

 

訪日外国人数の急増が続いているとの最近の報道。

2017年は1月から10月までの累計では約2380万人。過去最高であった2016年通年の実績を
2017年11月4日に既に突破したそうです。

その内、約622万人が中国からの訪日客で、前年よりも13%増加。
訪日客全体の約26%が中国人だそうです。

彼らが最も多く訪問する地域が大阪。
商店街を歩くと前後左右に中国語が飛び交い、その勢いが肌で感じられます。

こうなると、中国人をターゲットとしたビジネスにチャンスが拡大し、
日本経済には大きな影響をもたらすことになりますが、
同時にいくつかの問題も引き起こされます。

はてさてどうしたものか…

 

日本全国の空港で白タクやり放題

日本に住んでいる中国人が、自家用車で中国人観光客を送迎する白タクが横行しているとの報道がありました。

中国人の個人旅行者が、出発前にアプリを使って「白タク」登録車両を予約しておけば、到着空港に出迎えてくれるという日本在住の中国人が提供する一つのビジネスです。

中国人の個人旅行者にとっては、慣れない日本で空港に出向かえてくれて、なお且つ運転手は中国人ですから言葉での不自由もありません。よって中国からの旅行者の多くの支持を得ているのだと思います。

中国では「順風車」と呼ばれる、ライドシェアのようなものが昨今たいへん普及していますが、日本では自家用車を使って有料で送迎するのは違法行為です。

おそらく迎えに来ている中国人運転手も、日本では違法であることはわかっているのではないでしょうか。ですから、指摘された場合には「親戚を迎えに来た。」「友達を迎えに来た。」などという見え透いた言い訳をしているのでしょう。

上に政策があれば、下には対策がある。」という中国のことわざをこの日本でも実行しているのでしょうけれど…。日本では日本の法律を守ってもらわねば。

但し、中国人旅行者のニーズの内のひとつである「中国語」という課題に日本側も応えねばなりませんが。

 

 

悪徳不良ガイド

もう一つの問題は、日本在住の中国人が、中国からのツアー客などに無資格でガイド業務を提供して収入を得ていることです。

有償でガイド業務を行う場合は、日本では通訳案内士という国家資格が必要です。

しかし、実態はというと無資格で在日の中国人が有償ガイドをしているのが一般化してしまっています。

もっともがっかりするのは、いい加減な日本文化や歴史の説明をしていることです。

彼らの主な目的は中国からの旅行者を通じて利益を得ることですから、文化や歴史なんてどうでもいいこと。

観光そっちのけで高級レストランで食事を案内し、家電などのお土産を不当に高い値段で買わせ、それらのマージンを得るなど、これもやりたい放題。

中国国内でよく問題に上がっている悪徳ガイド業務と同じことを、日本を舞台にして同胞である中国人観光客に対して行っていることになります。

 

これでは、せっかく日本へ旅行に来た中国人に、日本の売りである「おもてなし」を経験してもらうことができるわけがありません。

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問題の核心はどこに…

中国人観光客に不当に高い値段で買い物をさせてリベートを受け取るという行為を改善するために、日本政府は無資格でも有償ガイドができるように規制を緩和することを検討しているとのことです。

政府は無資格でもガイド業務を通して一定の収入を得ることができれば、不当なリベートを要求するといった悪徳者が減ると考えているのでしょうか。

 

しかし、無資格でも有償でガイドができるように規制を緩和するということは、無資格の彼らに一定のステータスを与えるだけで、現行の悪行が変化・減少するとは、私には思えません。

むしろ、合法化されることになり、堂々と今と同じことができるようになってしまうことを心配します。

 

10年くらい前でしょうか、中国で公務員の汚職が蔓延し、その原因が公務員の給料の低さにあるとして、当時の政府は給料を3倍程度引き上げたことがありました。その結果はどうなったでしょうか。汚職は減少することなく、まったく変化ありませんでした。

つまり、給料が低いことと汚職には因果関係はなかったといえます。

 

今回の悪徳ガイドの規制緩和策もよく似ていると思います。問題の核心はそこにはなく、順法精神と道徳心の不足にあると私は考えます。同時に日本人においては中国語という言葉の壁にどう対応するかが成功への課題です。

 

資格よりも大事なもの…

むしろ私は言いたいことは、通訳案内士試験の現状の改善です。私も二度ほど受験しましたが、外国語のほか、日本歴史や地理、それに一般常識などの試験科目があり、外国人に対するガイド業務にこんなことが必要なのかと思われるような、呆れるほどの難問奇問のオンパレード。

日本人にとっても極めて合格が難しいと思われるのに、日本在住中国人にはなおの事、合格は不可能に近い。

 

難問奇問でふるいにかけるようなことをするよりも、通訳ガイドとして必要な資質や、日本の習慣や順法精神、道徳観念などを高めることを習得する講習などを多用するようにした方がよいのでは、と思います。

 

2017年の訪日客は2800万人に達するという予想だそうです。増加傾向は来年以降もさらに続くでしょう。核心をついた対策の主体は日本側にあります。

 

 

 

  ♣♣♣ 中国ビジネスの成功を勝ち取る ことわざ・格言を解説 ♣♣♣ 

 

上有政策下有对策 / 上に政策あれば下に対策あり。

◆中国語発音:[shàng yǒu zhèng cè, xià yǒu duì cè]

◆意味:中央政府などが、いかに政策を施行しようとも、民衆(又は地方政府)はその法規制を免れる方法を考え出して、政策を骨抜きにする。現在は「決定事項について人々が抜け道を考え出す」という意味で使われています。

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