中国ビジネス 苦労する売上金の回収は あの手この手の 妙計奇策で

 

中国の当局の通知によれば、中国の債務者が借金の返済を滞った場合に、ペナルティーとしてネットにさらされることになったそうです。

以前から言われているように、中国では売掛金の回収には結構な労力を使わねばならないのが現実です。
中には政府機関ですら支払いを滞らせることもあるほどです。

キャッシュフロー経営が重要な昨今、せっかくの売上金が回収できなければ大問題!

 

 

▮簡単ではないぞ 売上金の回収

中国で売上金の回収は日系企業にとって苦労をするひとつの問題です。

我が社は前払いでいただくのを基本としていました。それでも現実的には未回収金は発生するのです。

ある時、現地社員から「顧客を接待したい。」という申し出がありました。

理由を尋ねると「未回収金を回収するため。」だというのです。

新規開拓のためとかであればわかりますが、すぐにはその理由を理解できずにいると、たまった未収金を払ってもらうために食事をするということがようやくわかりました。

彼の言う意味は分かりますが、それにしても、理屈に合わない話ですよね。

 

また、ある時には地元の著名企業が、かなりの金額の売上金を払ってくれないと、社員から報告がありました。
著名企業でもあり、まあいいかと思っている間にどんどん未回収金がたまっていったようです。

損金で処理するわけにもいかず、この時ばかりは、私の個人の人脈を使って一席を設け、その方に相談、くだんの著名企業の担当者に目の前で電話をしていただき、一発で全額を回収できたことがありました。中国では人脈の力は時として思ってもみない効き目を発揮することがあり驚きます。

いずれにしても、払ってもらって当然の売掛金を回収するために、接待や人脈を活用し、時には法的対応など、あの手この手を使う必要があります。

売上金はきちんと回収しないことには、中国ビジネスは成功するわけがありません。何通りかの手立てを事前に準備しておくことは、中国で成功する大きなツボです。

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▮黙っていたら支払い先延ばし

それにしても、何でこうも金払いが悪いのか。別にお金がないわけでもないようです。では、何故…?

中国内の古くからの企業の経理担当者にとって、少しでも支払いを先に延ばすと、上司から評価されると聞いたことがあります。

総経理が出張中で支払い決裁がされないとか、何とか理由をつけては支払いを先送りするのが常。通常のビジネス習慣である後払い方式の場合は、売上金の8割は回収不能に陥るともいわれる中国の売り上げ金の回収問題。

回収のために正攻法だけでなく、変幻自在の妙計奇策を駆使し対応しなければなりません。前述のような「未回収金を回収するための接待」も場合によっては必要です。理屈には合わないけれど現場目線では必要なこともあると考えるべきなのです。

 

 

▮断固として回収する 総経理(社長)の強い意志

そんな中国の状況の中で、多少の未回収金の発生はやむを得ないなどと総経理(社長)が言おうものなら、じわじわと社内に未回収金に対する緩みのような風潮が出てきます。これは後々大きな問題になる恐れがあります。未回収金の緩みが組織全体に蔓延してしまうと非常に厄介です。

ですから、例え少額の未回収金でも断固として回収するという姿勢が総経理には求められます。現実的には、キャッシュフローを甘く見ると経営が行き詰ることになりかねません。

 

私の中国ビジネスの経験では、未回収金額以上のお金をかけて法的対応をすることだって時には必要だと考えます。計算上では割が合いませんが、会社としての未回収金に対する強い姿勢を社員に知らしめることは、たいへん重要であると思います。

でも、そんな間尺に合わないことをしてどうするんだという、中国の現場を知らない日本本社のアホがいるのは残念なことです。

▶「成功のツボ カテゴリー別一覧」もご覧ください。

 

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▮中国ビジネスの成功を勝ち取る ことわざ・格言を解説

兵形象水 / 兵の形は水に象(かたど)る

◆中国語:兵形象水   [ bīng xíng xiàng shuǐ ]

◆出典:孫子(虚実篇)

◆意味:刻々と変化する状況に応じて、水のように変幻自在に変化していくこと。水は大きなエネルギーを持っているが、柔軟そのものである。

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▶「現場目線で読み解く 中国のことわざ・格言」もご覧ください。

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