ただ、座して虎の子を手に入れる… その本末転倒、いつ気付く? 

 

中国ビジネスを展開して20年以上経過したある会社。

中国の現地法人で仕事をしている社員が使っている自社のパソコンから、日本の本社のホームページに突然アクセスできなくなりました。

日本から現地に出向している社員のパソコンからも同じ状態で、本社にアクセスできないのです。

その原因を聞いて唖然!

 

▮ウイルス感染防止は大事ですが…

ウイルス感染を防止するために中国からのアクセスを遮断したことが原因と分かりました。自分がウイルスをまき散らしている元凶にされた気分だったと彼は憤慨していました。

更にわかった事は、日本本社のどのパソコンからも中国の子会社を始めとして、中国のどこのホームページにもアクセスできないようになっていました。

中国からのウイルスに感染することを恐れるのは理解しますが、でも、中国でビジネスを展開している会社であるのに何か変ですよね。こんなのでいいの?

 

▮ウイルスか中国市場か

会社の上層部は、口を開けば中国市場の更なる開拓をせよと声高に叫んでいるのに、社内ネットワークを管理担当する部門は、短絡的に考えた結果、アクセスを遮断するという捻じれたことをしていたといえます。

それに、中国の自社社員からのアクセスを遮断していることについて、本社では誰も疑問を呈していなかったことにも呆れます。

もちろん、ウイルス感染の問題はわからないではないのですが、これでは本末転倒と言わざるを得ません。

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虎穴に入らず、虎子を狙う…?

古代中国、後漢の武将の班超という人が、匈奴(きょうど)の討伐のとき、わずか36人の部下で急襲する際に、「虎穴に入らずんば虎子を得ず!」と檄を飛ばしたそうです。

 

自分の周りに高い壁を築いて外敵の侵入を防ぐにはよい方法かもしれませんが、それでは得るものは何もありません。いずれ崩壊してしまいます。

自ら手も汚そうとせず、虎の子を手に入れるなんてうまい方法はないのです。高い塀の内側から中国マーケットを展望などできっこありません。

 

▮中国ビジネス さて本気度は?

本社のやっていることは、勝負にはまったく興味を示さず、ただただ楽な方法を選んで自己保身を図っているように、彼の目に映ったようです。

 

彼は何回となく社内で訴え、その後、ようやく社内ネットワークとは別にスタンドアロンのパソコンが配置され、日本本社から中国へのアクセスができるようになったそうです。それでも、中国から日本へのアクセスは叶いませんでした。

これでは、中国ビジネスへの取り組みの本気度が疑われます。覚悟が足りないということでしょうか。

こんなあほなことをしていませんか、あなたの会社?

▶「成功のツボ カテゴリー別一覧」もご覧ください。

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▮中国ビジネスの成功を勝ち取る ことわざ・格言を解説

不入虎穴、不得虎子 / 虎穴に入らずんば虎子を得ず

◆中国語:不入虎穴、不得虎子   [ bù rù hǔ xué, bù dé hǔ zi ]

◆出典:後漢書(班超伝)

◆意味:虎の巣屈に入らないと、虎の子を手に入れることはできない。大きな利益を得ようとすれば、危険を覚悟し行動しなければならない。

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本末倒置 / 本末転倒

◆中国語:本末倒置   [ běn mò dào zhì ]

◆出典:礼记(大学)

◆意味:些細なことと根本になることを取り違える。中国語では「舍本逐末」が類義語。

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▶「現場目線で読み解く 中国のことわざ・格言」もご覧ください。

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