知彼知己者、百戦不殆。中国のビジネスで負けないための秘訣は…

日本本社の皆さんは、自分達の考え方ややり方が世界標準だと思っているのか、中国でも日本の管理基準を適用しようとすることが少なくありません。

お隣のお家に上がり込んで、そのご家族に自分の家の習慣を押し付けて、うまくいくと思う方が不思議。

どうしてそんなことになるのか…

 

 

 

▮OKYは本社への抗いコード

本社から派遣され中国現地で駐在している日本人が、現地と日本本社の間に挟まって苦闘しているケースが少なくありません。中には憤懣やる方なく、本社宛の文書に「OKY-何番」と書いて送っているという。

「OKY」とは、「お前、来て、やってみろ」の略。

現地の習慣や体制をわかりもしないで、いろいろ指示を出してくる。挙句の果てに「何故できない」と追及される。

なかなか、本社に盾突くようなことができない場合の、せめてもの抗いがOKYなのです。

 

▮相手を知らずに戦う愚行

現地における習慣や体制を理解しないまま日本の管理基準を無理やり中国の現地にも適用しようとするのは、愚行以外の何物でもありません。

孫子の言う「彼を知り己を知れば、百戦して殆からず。」と、あまりにも有名な格言を残しています。

しかしながら、現地のことは知らないのは論外ですが、厄介なのは現地の状況を知ったつもりになっている人の多いこと。

 

本社から2~3日程度の出張で、現地を見てレクチャーを受け、それだけで、わかったようなことを言う本社の偉い方々。途方もなく長い歴史の先端に今があるわけで、二日や三日でわかるわけがないのに…。

 

孫子は続けて、「彼を知らずして己を知れば、一勝一敗。」「彼を知らず、己を知らざれば、戦うごとに殆し」と言っています。

孫子の言に従えば、そういう日本本社のやり方では中国ビジネスの勝算は見えてきません。

勝利への第一歩は、まずは現地を知ることです。しかし、遠い日本にいて現地を理解することは不可能です。ならば、せめて現地にいる日本人総経理の話を聞くべきであると思います。

 

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▮闇雲の中国式も…

もちろん、「郷に入っては郷に従え」と言っても、何でもかんでも郷に従うことは、外国企業としての良さが発揮できなくなってしまいます。

同時にそれは、現地のためにもならないことであって、決して良いとは私は思いません。

しかし、少なくとも、お隣の風習や習慣を知り、理解した上で日本標準の管理基準を現地ナイズすることが必要だということだと思います。

 

中国ビジネスを始めて20年以上も経つのに、まだその不合理さに気がついていないとしたら奇怪なことです。

そして、ビジョンや中期戦略を持たず作らず、ただただ「がんばれ!」の精神論しか示すことができない指揮本部(日本本社)。今時、そんなことでうまくいくわけがありません。

 

加えて、現場マネジメントを知らない人、且つイエスマンを現地のトップに据えて戦えますか、と問いたい。大地を開拓して道を作るような仕事には向いていない人を責任者として派遣するのも愚行としか思えません。

 

▮中国ビジネスを発展させる、つぶす?

彼(現地)を知らないまま、日本標準の管理を押し付けることは、中国事業の発展を阻害することになります。さらに言えば、発展しないということは現地の事業を「つぶす」ということと同義です。

そうしたくなければ、本社が自ら派遣した現地にいる日本人総経理を信頼することです。「OKY」では中国ビジネスの成功はありません。

もちろん、総経理(社長)自身が責任をもって運営することは論を待ちません。

▶「成功のツボ カテゴリー別一覧」もご覧ください。

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▮中国ビジネスの成功を勝ち取る ことわざ・格言を解説

知彼知己者、百戦不殆。 / 彼を知り己れを知れば、百戦して殆うからず。

◆中国語:知彼知己者、百战不殆   [zhī bǐ zhī jǐ zhě, bǎi zhàn bù dài]

◆日本語表記:知彼知己者、百戦不殆。

◆出典:孫子【謀攻】

◆意味:彼を知り己を知れば百戦殆うからずとは、敵についても味方についても情勢

をしっかり把握していれば、幾度戦っても敗れることはないということ。

◆原文:知彼知己者、百战不殆。不知彼而知己、一胜一负。不知彼不知己、每战必殆。(彼を知り己れを知れば、百戦して殆うからず。彼を知らずして己れを知れば、一勝一負す。彼を知らず己れを知らざれば、戦うごとに必ず殆うし。)

◆注釈:敵と味方の実情を熟知していれば、百回戦っても負けることはない。敵情を知らないで味方のことだけを知っているのでは、勝ったり負けたりして勝負がつかず、敵のことも味方のことも知らなければ必ず負ける。との意。

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▶「現場目線で読み解く 中国のことわざ・格言」もご覧ください。

 

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