食は中国にあり 食にまつわる驚愕のエトセトラ

 

 

40歳の少し前、アメリカのロスアンゼルスとサンフランシスコに行った際に、
食べたステーキの硬さと、朝から甘いパンをいくつも食べているアメリカ人の様子を見ていて、
戦って勝てる相手ではないなと思いました。

その後49歳で中国・上海に赴任。
その時のカルチャーショックはアメリカのそれよりも相当なもの。

「食」と言えども国によってこうも違うものか…

 

 

 

上海の蛇

中国レストランでは、注文した魚などをテーブルまで持ってきて確認することが多くあります。

「この魚でいいですか?」と。

ある時、数人で食事に行った際に、蛇を注文しました。もちろん私にとって蛇を食べるのは初体験。

と、その時、「これでいいですか?」と、首根っこを掴まれた蛇を目の前に持ってきたのです。私は肝をつぶしました。しばらくしたら、さっきの蛇が10センチ幅くらいの、から揚げになってテーブルの上に出されました。

これが、結構うまかった!ビールとよく合いそう。

しかし、その蛇の生の皮は縞模様が生々しく、また、白酒に浸された蛇の肝は食べることはできませんでした。同席の中国人はうまそうに食べていました…

 

 

ゲンゴロウの油炒め…広州

中国・広州のある老舗レストラン。いけすに食材が並んでいますが、鰐の腕や他にも、これ、食べるのかと思うようなものが色々。まるで動物園。

広州で食べたゲンゴロウ(龍虱)

その中に、ありました、水槽の中で泳いでいるゲンゴロウ。中国名は「龍虱」(龍のシラミ)。
油で炒めて出てきたのがこの写真。一見してゴキブリ。

殻が固いので、うまく噛まないと弾け飛んでしまいます。で、一気にグッと噛むと中からプッチュっと口の中に何やら出てきます。とてもじゃないけど美味しいとは思えませんでした。

どんなに栄養が豊富でも食べたいとは思えません。「龍虱」という名前も、龍のシラミとは、きれいではありません。「虱を捫(ひね)って当世の務を談ず」という「傍若無人」を意味する句がありますが、俺様を食べるとは人間とは傍若無人な奴だと憤慨しているかもしれません。

 

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これイモムシ? 大連の蚕

大連に赴任したころ、近くの薄暗い市場へ行った時のことです。

大きな籠の中で山のように盛り上げられた、何やら黒っぽいものがもごもご動いているのです。見た目はイモムシのよう。

言葉を失いました。後で聞くとそれは蚕であったようです。冬の長い東北地方では貴重なたんぱく源。

レストランにも「炸蚕」という名でよく見かけました。それを好んで食べる中国人を見て、その勇気に感心したものです。私にとっては、これを食べるのは中国ビジネスを成功させるより困難…

 

 

烏骨鶏の頭

レトロな火鍋を囲んで食事をすれば、気持ちも通じ合う

レトロな火鍋を囲んで食事をすれば、気持ちも通じ合う

中国名物の火鍋。クコの実などの滋養の食材やエキスが溶け込んだ鍋底(だし)に、肉や野菜を入れて食べる人気料理です。地域によって特徴がありますが、ある時、烏骨鶏をベースにした鍋底で火鍋をいただきました。

 

お箸で掴んだものを見てぎょっとしました。何と、黒い烏骨鶏の頭が出てきました。火鍋は美味しいのだけれど…。

 

 

 

 

 

 

蛙は鳥のもも肉の感じ

ある時、中国顧客と食事をしたときのこと。その方がメニューを見ながら「蛙は食べるか?」と聞くのです。
中国に長くいると、蛙は何度か食べた経験がありましたので、いいよと返事。

そして蓋をされた鉢が運ばれてきました。

蓋を取ってびっくり仰天。長さ10センチほどの蛙がそのままの姿でいたのです。ちょうど平泳ぎのようなスタイルで。いわば蛙の姿煮あんかけ風。

衝撃的な蛙を見て食べるのを躊躇していると、その彼は「さっき、君は食べると言ったじゃないか!」と。

それでも、横腹の部分をほんの少し食べて、あとは隣の席のスタッフに食べてもらいました。
あまりのリアルな姿をした蛙、聞けば高級料理だとのこと。そう言われても…。

 

 

平和の象徴も

大連・中山広場で鳩と戯れる人々。(この鳩は食べられません)

平和の象徴の鳩もここでは立派な食材。一羽の鳩を丸焼きにして、食べやすい大きさに切って、お皿の上にちゃんと鳩の形に並べられています。中国では「鴿子」と呼ばれる鳩。

中国式の丸い回転テーブルに、頭をお客の方に向けて乗せられます。

その鸽子が自分のところで止まった時、くちばしがついた頭がこっちを見ているのです。

それを見たら食欲は湧いてはきません。そこでお皿を回して、頭が向こう向きになるようにしました。同席の皆さんは笑っていました。

 

食文化の違いに負けない

陸上では四本足は机以外、二本足は両親以外、空を飛ぶ物は飛行機以外、 水中の物は潜水艦以外なんでも食べる(?)と自分で自分を揶揄する中国人。そのさまは逞しささえ感じて取れます。

それに料理の美学も、食材も中国と日本ではずいぶん違います。でも、嘆いたり、驚いてばかりではいられません。

そんな環境にいる人たちと、我々はビジネスをし、そして競争しているのです。お上品ぶっていては、相手の土俵での戦いには勝てません。中国ビジネスを成功させるため、何でも食べましょう!

 

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