中国ビジネスの現場で価値観が相違 成功のツボは溝を乗り越えること

 

 

ある時、日系企業の工場新築の現場事務所で、
日本の建築会社の現場監督さんが中国人の作業員に大きな声で怒鳴っている
ところに遭遇したことがあります。

各部屋の電灯のスイッチが斜めに付いていること、床からの高さがバラバラであったことが
その理由のようです。

怒鳴っている日本人は、顔を赤らめてカッカしていますが、
怒鳴られているほうは、何を怒っているのかわかってはいません。

なぜ? 言葉の問題ではありません。

 

 

 

 

スイッチが斜めでも電灯は点けられる消せる

日本では高さや傾きがないばかりか、スイッチのプレートを止めているビスの締め具合まで+の位置に合わされています。

それが日本品質であり、日本の美学でもあります。

しかし、電灯のスイッチは電灯を点けたり消したりするもの。その機能に問題なければ向きが斜めであっても、高さが違ってもいいではないか、というのが現地の中国人の考え方です。

 

その他にも、建築工事の工程表を作っていない現場(いつ工事が終わるのかわからない)や、建築が終わって建築主の検査の時に、ドアに鍵がついていないことがわかり、指摘すると「ドアは作れとは聞いているが、カギを付けよとは聞いていない。」と反論されキレた日本人の話など、日本人からすれば「なんじゃ、そりゃ」ということが数多くあります。

 

お隣さんとの価値観の違い

それらの原因は、能力や知識ではなく、価値観の違いにあると思います。日本と中国はいわゆる「一衣帯水」の関係にあると言われる「お隣さん」です。顔の色や風貌などもよく似ています。ですが、考え方や習慣は大きく異なります。

 

「こんなこともできないのか!」とくだんの現場監督のように怒っても、価値観の違いを埋めることにはならず、意味のないことです。

 

日中友好を語るとき「お互いに相手を認め合い、理解し…」などとしばしばいわれます。日中が国交を正常化して久しいですが、その間ずっと同じようなことを繰り返し言ってる状況です。双方が理解しあえるにはまだまだ何十年もかかることでしょう。

 

スポンサーリンク

 

違いを乗り越えることが成功のツボ

しかし、日中のビジネス現場では待ったなしです。何としても双方の価値観の違いによるミゾを埋めなければ成り立ちません。

日本側が中国の現地に乗り込んでビジネスをやっているのですから、日本側が主導的にミゾを埋めることをしなければならないと思います。損して得取れと言われているとおりです。中国での事業を成功させるために越えなければならないツボです。

 

双方の間にミゾがあることを認識し、理解をすることにより、対策が見えてくるのではないでしょうか。

「一衣帯水」の言葉の奥には、「潜んでいる違いを乗り越えよ」と書かれているように思えてなりません。

 

 ♣♣♣ 中国ビジネスの成功を勝ち取る ことわざ・格言を解説 ♣♣♣ 

 

一衣帯水 / 一衣帯水(いち、いたい、すい)

◊中国語発音:[yī yī dài shuǐ]

◊出典:南史

◊原文:我为百姓父母;岂可限一衣带水不拯之乎?

◊意味:細い帯のように、長く狭い川や海峡のこと。二つのものがきわめて近いことの例え。

▶元に戻る

▶ ごあいさつ もご覧ください。

▶「成功のツボ全貌」へ
▶「中国の諺・格言」へ

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です