兎とハニートラップの関係 中秋の名月を愛でながら思いを致す…

 

 

旧暦の8月15日は中秋の名月。

満月の中には餅をつく兎が見えます。
中国には(地上の)「兎は巣の周辺の草は食べない」という意味の諺があるそうです。

私が大連に赴任してしばらくたったころです。
中国人の友人がそのことわざを私に話してくれたことがありました。

よくよく彼の話を聞いてみると、そのことわざには

身近の女性に手を出してはならない。

という解釈ができる、だから私も気を付けるように、とのアドバイスをしたかったようです。
(私がそんなことをしそうに見えたのでしょうか…?)

 

 

総経理は狙われている

中国でも、会社の総経理(社長)や老板(ラオバン)と呼ばれる商店経営者は、当然のことですが、それなりの権限を持っています。それがゆえに、時として過ちを犯すことがあります。

しかし、売り上げや利益などの経営上問題とは、まったく別のところでの失敗は何としても避けるべきではないでしょうか。たとえばハニートラップに引っかかるような事態です。

 

 

古代中国の兵法書である「三十六計」には、美女を献上して敵の力を挫くという「美人計」なる作戦があるくらいですから、油断できません。もっとも、外交官でもない一民間人にハニートラップのようなものを仕掛けられることはないとは思います。

…が、商売上の競争相手として中国地元企業もあることですから、用心するに越したことはないと思います。

 

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トラップ以外にも落とし穴が

絶対に慎むべきは社内です。中国でも、昨今は「性騒擾」というセクシャルハラスメントを意味する言葉があり、ネット上でも取沙汰されています。

日本人が中国でこれをやってしまうと、場合によっては帰国を余儀なくされたりするなど、中国でビジネスを成功させるという本来の目的は吹っ飛んでしまいます。(実際にそんな日本人がいました。わが社ではありませんが。)

 

また、ある既婚者が同僚の未婚の女性社員と手をつないで映画館から出てくるところを他の社員に目撃されたというような、日本の週刊誌まがいの「事件」もあったやに聞いています。日本の10倍もの大勢の人がいる中で、見つかることなんて…と思いますが、実はそれだけ多くの眼にさらされているということでしょう。

 

とある一流日系企業の総経理は、秘書は男性社員に限るとの信念(?)を持っていました。会社によっては、スケジュール調整など秘書を必要とする場合もあります。

地方出張などにも同行する機会があるでしょうから、無用の誤解を抱かれないようにとの自衛策であったようです。

 

総経理には、秘書以外にも通訳という社員がついている場合もあります。多くは秘書が通訳を兼ねていますが、女性の通訳の場合は、顧客との会食の場などにも通訳を伴うことがあり、その方面にも何かと気を遣わねばなりません。

(わが社は秘書を置くほどの規模ではありませんでしたので、そんな心配は無用でした。)

 

 

名月に見る心すべきこと

それなりの権限を持ったトップのところには、いろんな人が寄ってきます。誘惑も少なくありません。常に清廉である身を保持するには、自身の用心と脇を甘くしない姿勢などが欠かせません。

旧暦8月15日は中秋の名月。中国では中秋節です。満月の中で餅をつく兎を愛でながら、地上の兎に心しましょう。

くれぐれも、巣のそばの草は食べないこと、方々ご用心あれ!

 

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 ♣♣♣ 中国ビジネスを成功に導く ことわざ・格言を解説 ♣♣♣ 

 

兔子不吃窝边草 / 兎は巣のそばの草は食べない

◊中国語発音:[ tù zi bù chī wō biān cǎo ]

◊出典:高阳《胡雪岩全传·平步青云》上册

◊意味:兎は巣のそばの草は食べない。転じて、悪党は自分の家の近くでは悪事を働かない。

更に転じて、身近な異性には手を出してはならない。

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