はびこる拝金主義と自己中の考え方 その中でどう対応?

 

 

現地の幹部に一般社員のモチベーションを上げるにはどうすればよいか、
という質問をしました。すると給料を上げたらよいという回答が返ってきました。

それで、モチベーションが上がるのでしょうか?

私もそうですが、会社勤めをする人にとって、給料は多いに越したことはありません。
でも、会社には当然出せる限度があるわけですから、「ハイハイ」というわけにはいきません。

 

 

給料アップはモチベーション高揚を実現するか

我が社も毎年1月には給料を改定していました。その時には社員のみんなは、「総経理謝謝」と言って喜んでくれます。

しかし、2カ月もするとアップ後の給料が社員達のスタンダードとなり、アップ時の喜びはどこかに消えてしまいます。

そして、うちの給料は安いというお決まりの気持ちに支配されるのです。

給料アップによるモチベーションの向上を否定するわけではありませんが、その効果は1、2カ月の間の限定的なものでしかないと思います。人間の欲望は無限ですから…。

 

私の会社が入居しているビルには、他にも日系企業が多数あります。それぞれの会社の社員たちはお互いに情報を交換するらしく、我が社はこのビルの中で一番給料が安いと言ってきます。だから給料を多い目に上げてほしい、というのです。

 

お金ありき では人生寂しい

彼らの要望を叶えてやりたい気持ちはやまやまなのですが、自分たちの食い扶持(くいぶち)は自分で稼がなくてはならないので、会社には自ずと財源に限度があります。

 

まして超一流日系に勤めるレベルの高い社員と、自分を比較することの方に無理があると私は思うのですが、何せ自己主張の強いお国柄、そんなことは考えないようです。

 

拝金主義の世の中で、何よりお金が一番大切…。医療保健や年金制度などが十分でない社会ですから理解できなくはありません。親や家族は別として、他人を思いやるような気持ちはあまり感じられません。まずは自分、ということであったのだと思います。

 

上班族(サラリーマン)にとって給料はとても大事たけれども、お金以外にモチベーションを上げる方法はないものか?

 

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薄い道徳心をカバーするものを

少しでも道徳心があればまた違う指導も考えられましたが、彼らが育った環境や学校で、まともな道徳教育がなされてきたとは到底思えません。

「道徳」で進めようとしても、長い長い時間がかかり、私にできることでもありません。

ここが総経理の智慧の出しどころだ。

 

超一流日系企業には給料では叶いっこないが、お金以外で負けないものを作ればよいではないか。

 

そうすれば、他社の社員とお茶のみ場で世間話をした時に、○○では我が社の方が良いのだ、と自慢して言えるのではないでしょうか。

 

向こうにはない〇〇を準備する。これは私の仕事です。

そこで駅伝エントリーや春季ウオーキング大会など社内イベントをさらに充実させ、活用することにしました。

 

ベースになっているのは社員たちを思いやる気持ちであり、実行に当たっては会社予算の実行など精一杯のことをしました。

 

誰にも負けない「ハート」で

元々、私は「ハート」では誰にも負けない自信がありましたし、そういった運営もできます。給料は安いけれど、その分は「ハート」で埋めるということにしました。

いわば「仁」や「徳」といったところでしょうか。さらに、「お金お金」というぎすぎすした生活の中に少しでも潤いを見出すことに視点をおきました。言葉を変えるならば自分と共に他を思いやる気持ちを持ってもらうことにほかなりません。

 

はびこっていた拝金主義を私一人で否定し払拭できるはずはあありません。むしろ、そういった社会の中にあっても、それでも人はお金だけで動くわけではない、という答えを引き出したかったのです。そのために「ハート」も大事なファクターであったのです。

お金という極めて現実的なものに、「ハート」というぼんやりとしてはいるけど、人間にしか持てないもので対抗したのです。

 

こういった社内イベントはモチベーションアップや団結心を醸成したり、まことに有用でありました。

 

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 ♣♣♣ 中国ビジネスを成功に導く ことわざ・格言を解説 ♣♣♣ 

 

志於道、據於徳、依於仁、遊於芸 / 道に志し、徳に拠り、 仁に依り、藝に遊ぶ

◊中国語発音:[ zhì yú dào, jù yú dé, yī yú rén, yóu yú yún ]
◊出 典:論語
◊意 味:
人として正しい道を志し、すぐれた徳を守り、 思いやりの心によりそい、趣味や教養(芸)を楽しむ余裕がある。(こういう人が理想である)

◊注釈:「仁」とは、「お互い同じ人間ではないか」という相手と目線の高さを合わせた連帯感をもつこと。相手の気持ちや立場に立って考える思いやりの心。(Warmhearted)

 

徳潤身 / 徳は身を潤す

◊中国語発音:[ dé rùn shēn ]
◊出 典:「大学」伝6章
◊原 文:「富潤屋,徳潤身」(日本語読み下し:富は屋を潤し、徳は身を潤す)
◊意 味: 財産が有れば家屋に様々な調度や装飾が備えられ、潤いが加わる。人に徳があればその身に潤いが加わる。徳がうちに充実すれば外にまで現れる。

 

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