馬馬虎虎… 部下の中国人社員にどう向き合う?

 

 

習慣や環境が違う中国で事業を展開する際に、避けて通れないのが中国人社員との付き合い。

どうも勝手が違うということも多くあると思います。

しかし、彼らは中国事業の実働部隊であり、事の良し悪しが業績に直結します。

私は、中国人部下社員と向き合うときにも、「コツ」や「術」という概念ではなく、
「人間」と「人間」の心の関わりと見た方がよいと考えます。

 

 

部下社員と「同苦」

ある時、ある中堅社員が会社の健康診断がきっかけで、腎臓の重い病気で助かる方法は移植のみとのことでした。

当時は普通の人にはとても負担しきれない費用がかかり、さらにドナーの問題も重なり、誰もが叶うことではないと感じていたと思います。

私は、その社員を助ける決断をし、費用負担について会社で対応しました。そういうことが前例となっては、後々どうするのか、という問題もありました。

しかし、とんでもないが大きな難題に直面している社員がいる、とにかくできることはしてやらないと、という思いでした。これを「同苦」というのかもしれません。

そして、手術は成功し、その社員は命を取り留めることができました。

「目の前の一人」に全力で接した私の気持ちが、他の社員だけでなく、さらに会社の重要ユーザーにも伝わり、「一人の中国人の命を救った日本人」として感動されました。

人間ですから、うれしい時も悲しい時もあります。どちらにしても、そういう社員がいた時には、真心から寄り添うことを大切にしたいと私は思います。

 

馬馬虎虎…?

会社には、大きくは「営業」「業務」「管理」の3部門によって構成されています。
もちろんそれぞれの役割があり、無駄な部門は一つもなく、どれが欠けても会社は機能せず成長は
止まってしまいます。
したがって、それぞれの部門に所属する社員に自覚と責任を持って仕事をしてもらう事が不可欠です。

ある部門の会議で、「○○部の君達が最も大切だ。よってその自覚をもって仕事をしてもらいたい。」と訴え、動機づけをすることをしました。

すると社員が、他の部門の社員に「総経理は○○部が最も大切だ、と言ってたぞ。」と多分言うと思います。

それを聞いた△△部の社員は、「自分たちは一番ではないんだ。」と思ってしまっては大失敗になってしまいます。

その場合彼らの私に対する評価は、「平等だけれども、口先だけでものをいう「馬馬虎虎の総経理だ」…(馬馬虎虎は“いいかげん”なという意味)…ということになってしまいかねません。

社内でのその種の情報伝達スピードが速いので、注意する必要があります。ですから△△部に対しても「君達が最も大事だ。」といわなければなりません。

もちろん、どの部門も同じように大切なんです。結局どの部門の会議に出ても「君達が最も大切だ。」ということになります。

 

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味がしみ込む団子に

ちょうど一本の串に刺した丸い三つの団子のイメージです。
団子はいずれも同じ大きさです。
これを刺した串の方から見ると団子は一つしか見えません。90度回転させると同じ大きさの団子三つが見えます。

「営業」という団子が見えるときには「もっとも大切なのは営業だ」と言いますが、横にすると「業務」、「管理」という団子も見える、結局三つとも同じように大事なのだ。と。

見えている「団子」に全力で当たるということは、総経理の思いが、隠れて見えない他の団子にじわっとしみ込んでいくのです。
その思いが強いほど、また何回も繰り返すとすべての「団子」は活性化していきます。

 

目の前の一人に全力で テクニックは不要

実はみんなをヒーローにしたかったわけです。どの部門に所属していても、皆が思うようにはつらつと活躍してもらいたいという私の一念からの思いです。
その時々によってスポットライトをあてるという意味です。

一人の社員であれ、一つの部門であれ、この原理は同じです。総経理は人間として目の前の人ひとりに、目の前にある一つの部門に全力で当たる。

彼らのこの種の情報伝達スピードは恐ろしく早く、且つ家族や友人など広範囲にまで届きます。
コツやテクニックではなく、総経理自身の人間性で部下社員に向き合うことこそ大事であると私は考えます。

 

▶▶ 成功する極意の全貌 をご覧ください。

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 ♣♣♣ 中国ビジネスを成功に導く ことわざ・格言を解説 ♣♣♣ 

 

马马虎虎 / いい加減である、でたらめである

◆中国語発音:[ mǎ mǎ hū hū ]

◆日本語表記:馬馬虎虎

◆物語:宋の末期のある画家が、ある日、虎の頭を画き終わった頃に、ある人が馬の絵を欲しいと訪ねて来ました。
画家は何を思ったのか、その出来上がった虎の頭に馬の胴体を画きました。

訪ねてきた人が「これは馬ですかそれとも虎ですか」と尋ねたところ、画家は「马马虎虎!」と答えました。訪ねてきた人は訳が分からないので帰ってしまいました。

今度は画家の長男が「これは馬ですかそれとも虎ですか」と質問し、画家は「馬だ」と答えました。
次男も「これは馬ですかそれとも虎ですか」と画家に質問し、画家は「虎だ」と答えました。

その後、ある日長男が狩に出掛け、遠くから一頭の馬が駆け寄ってきたので、これは虎だと思い込み、矢を放ちました。馬は死んでしまい、結局、馬の所有者に弁償する羽目にあいました。

今度次男が野外で遊んだときに、突然一頭の虎が現れました。この次男は馬だと思い乗ろうとしました。あえなく次男は虎の餌食となってしまいました。

画家は後悔し、この馬虎絵を火で燃やしてしまいました。
(ある説による物語です。真偽のほどは私には知る由もありません。)

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▶▶ 中国の諺・格言 をご覧ください。

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