普段の人材育成が中国ビジネス持続発展の要 成功の秘訣は人作り

 

 

会社の業績が向上するにしたがって、社員も徐々に増え、組織も大きくなっていきます。

しかし、それに伴って必要になる幹部人材が足りなくなっていく事が問題です。

「企業は人なり」と言われるように、幹部人材の不足は事業拡大の停滞を招きかねません。

よって、課長クラスのリーダーを速やかに養成することが大きな課題であると思います。

 

 

テキトーにリーダーを任命すると…

中国でのビジネスが成長軌道に乗った会社にとって、拡大する会社組織に合わせて課長や主任クラスのリーダーの需要が増えていきます。

もちろん、その人材は地元の中国人社員の中から任命をすることになります。

しかしながら、現実には適当な人材がいないことが多く、つい、まあまあの社員をリーダーとして任命してしまうことがあります。

その結果、もし、彼が例えば管理能力などに適格性を欠いていた場合、組織的な乱れや、ひいては業績の停滞などといったことになりかねません。

急成長会社にありがちな「組織のひずみ」です。

 

 

渇に臨みて井を穿つ…

私の大連の会社も、2005年頃には成長拡大が顕著となり、大連全域に営業所を展開、瀋陽にも支店を設置と、人材の枯渇が目に見えてくるようになりました。

 

顧客と相対する第一線に優秀な人材がいないと、市場の要求にこたえられなくなって、その結果、事業の拡大が止まってしまったのでは本も子もありません。

人材の育成の必要性を強く感じるようになったのはそのころのことです。

 

不足する人材は外部から招聘するという策もありますが、事業の性質、また生え抜き社員の立場などを考慮し、私は既存社員からの登用にこだわりました。

しかし、人材育成はもともと時間がかかる手作りの作業ですから、足りなくなってからあわてても間に合うわけはありません。

渇に臨みて井を穿つ」との格言がありますが、会社は当時、渇きを覚える一歩手前、ギリギリの状況であったように思います。

 

日本本社は当てにしない

温度差があることはわかりますが、日本本社は現地社員の研修をする気配はありませんでした。

所詮、本社っていうところは、現場が必要としていることには関心をあまり示さず、現地にとっては要らないことをよく押し付けてくる困った存在です。

 

尤も、本社は中国事情がよくわかっていないのですから、下手に研修をしてもらっても効果は疑問ですが…。

 

ならば自力で社内研修をやろうと思うに至りました。

しかし、そうはいっても私には研修をした経験もノウハウもありません。

そこで外部に社員研修を委託することにしました。中国人は社内よりも外部講師の方を好むようで、その方が効果もあると踏んだからです。

 

スポンサーリンク

 

中国人の研修は講師も中国人で

目的は、必要なリーダーシップを身につけてもらうこと、小グループ管理者としてのマネジメント能力を研修することなどです。

私個人の人脈でもあり、以前から親交のあった、大連で随一の人材育成会社の社長にお願いをしました。

その社長は日本を非常によく理解している中国人で、日系企業であるわが社の中国人社員の研修には最適であると考えたからです。

 

研修効果をできるだけ大きくするために、事前準備として、中国市場の開拓に挑む会社の内実や研修目的とするところなどを本音で話し、カリキュラムを練っていただきました。

2010年から2年余りの間に数回にわたり、「意識改革」「マネジメント」「人間力」などをテーマにした最高の研修を実施することができました。

 

会社の継続発展を支える人材育成

この研修は参加者である社員を数名の小グループに分け、テーマについてディスカッションや発表を行うというスタイルです。私も日本で何回か受けた社員研修と同様の形式です。

それを中国語でやってくれますのでたいへん助かりました。

 

さらに、この研修は中国人社員に“選ばれて研修に参加している”という自負心を呼び起こすことにもなりました。

また外部講師の研修であること、単発ではなく継続的に実施したことなど、会社の社員に対する期待度や考え方などを感じさせるには、大きな意味のあるものとなりました。

 

そのおかげで、社員のレベルの底上げにずいぶん役だったと思います。そこで学んだ中国人社員達は、以後の会社発展の中核をなしてくれました。

 

社員研修も「自他共の精神」が成功のツボ

会社として、部門責任者であるリーダー格の役職に求められるレベルを設定し、社員をそこまで引き上げる手助けが必要です。それが会社が行う社員研修ということであると思います。

これこそ、自他共の精神の現れであると思います。私は以下のような事項を念頭に置いて実行しました。

 

  1. 社員教育、幹部教育、リーダーシップ研修などの重要性を認識し、必要に迫られる前から、人材育成に取り組む。
  2. 専門技術の研修なら社内でやる方が効果的。マネジメント研修などは、講師も中国人である方がはるかに効果的。外部講師に委託することがよい。
  3. 事業拡大を持続させるためには、常にリーダークラスの養成に取り組む。

 

▮後記

ただ、困ったことに、何もわかっちゃいない本社の担当者が、「それほども儲かっていないのに、高い金をかけて研修を外注するのは疑問だ。」とバカげたことを言ってきました。あまりにも寂しく且つ情けないことでした。こんな輩は無視をしましょう。

 

研修を引き受けていただいた大連環球人材顧問有限公司の謝総経理には今も大感謝です。この研修のおかげでリーダーを多く作ることができました。

 

スポンサーリンク

 

 ♣♣♣ 中国ビジネスの成功を勝ち取る ことわざ・格言 ♣♣♣ 

 

渴而穿井 / 渇に臨みて井を穿つ

◆中国語発音:[ kě ér chuān jǐng ]

◆出典:『素問』

◆注釈:喉が渇いてから井戸を掘っても手遅れだという意味。必要に迫られてから慌てて準備をしても、間に合わないことのたとえ。 また、時機を失することのたとえ。

▲元に戻る

 

 

 

[参考]

 

◆大連環球人材顧問有限公司 (DLUHR)

http://www.dluhr.com/


♣「面子がかかっている中国人は、他人に負けるのはイヤ 自他共にハッピーになるには」もご覧ください。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です