面子を大事にする中国人 競争に負けるのはイヤ

 

社内に競争の構図を作り上げると、自然と組織に活力が生まれ、
その先には業績のアップという好ましい結果があります。

しかし、もともと競争というものがなかった中国の社会で、
しかも同じ会社で働く同僚、友人たちと競争することに、すぐに馴染んではくれません。

そこで、競争の原理を如何にして働かせるか、
総経理として現場に目線を置いて知恵を絞る必要があります。

 

 

フツーの社員だけでも、もう一段上の業績を出せる

会社が走り出し成長軌道に乗ってくると、もっと上を目指して業績を上げるにはどうすればよいか、ということを考えるようになりました。

もちろん品質を高め、市場から支持を得ることをベースにした上で、日常の運営をどのようにすれば業績の向上が実現できるか、というテーマです。

 

そもそも、設立10年そこそこの若い私の会社で、できることは何があるか?

人材が豊富にそろっているわけでもありません。特別に優秀な一流大学出身者を招聘している訳でもありません。むしろ、全員が中途採用の社員で現場からのたたき上げばかりです。

 

課長などの部門の責任者を張っている人といっても、多少早く入社しただけで、特に大きく長じていたわけではありませんでした。

でも、そういう実情は、他方で「よーいドン」で勝負した時に、すぐに頭一つくらいのリードは取れるということでもあります。
ちょっとした競争に勝利すれば「次の人材」に誰もがなれる可能性を秘めた組織であるとも言えます。

 

そんなわけですから、当時の職場の課長クラスのリーダーは、他の社員よりも多少優れているという程度の、いわば「団栗の背比べ」状態でありました。

 

ポイントは5~6名の小集団と競争の仕組み

部門のリーダーとして大所帯を引っ張っていくのは能力的に難しいであろうけれど、小さなグループであれば、彼らにも何とかなると私は考えました。

 

たとえば、社内でサッカーチームを作ったのですが、戦績は奮いませんでした。

巷間言われていたように、個人競技は強いが、組織だった多人数の競技は苦手だったようです。

そこで、私はまず営業部門に5~6人のチーム(課)をいくつか作り、それぞれに少し気のきいた社員をリーダーとして配置しました。

各チームの中では個人間の競争をしてもらいました。チームの責任者は他のチームの責任者と競争してもらいました。

更に、2~3チームで構成する「部」を二つ設け、責任者としてそれぞれ部長を配し、部長間でも競争してもらいました。

これで、社員レベル、課長レベル、部長レベルの3層の競争の構図ができました。

 

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面子+競争原理=中国ビジネス成功

旧来の計画経済から市場競争経済という競争社会になって、まだ、さほどの年数が経っていないし、「競争」というものをあまり知らない世代の親に育てられた若い社員たちです。ですからそんなに「頑張リズム」を持ってはいません。

そんな中でもラッキーがあったとしても、名を遂げる社員が出てきました。中には意外にも(?)コツコツと努力する人もあり、それぞれなりに頑張ってくれました。

 

人ひとたびしてこれを能くすれば、己これを百たびす。」という格言がありますが、そんな愚直さも中国市場の開拓には必要なことだと思います。

 

私の作った競争の構図は、古来より面子を重んじる思想と、そこに近来の「競争原理」を加えてミックスしたことで奏功したのだと思います。

 

サッカーは1チーム11名で、マネジメントするのは大変ですが、5~6人くらいならわが社の社員達にもできるようになっていきました。

もちろん、チームの責任者には少しずつマネジメントやリーダーシップについて、学ぶ機会を作るようにもしました。

 

主だった競合会社がない市場の中にあって、この社内での競争が活力を増大し、それはその後の我が社の飛躍的発展の基礎となりました。

 

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 ▮▮▮ 中国ビジネスの成功を勝ち取る ことわざ・格言を解説 ▮▮▮ 

 

半斤八两 / 団栗の背比べ

◆中国語:半斤八两(日本語表記:半斤八両)

◆中国語発音:[ bàn jīn bā liǎng ]

◆意味:似たり寄ったり、ドングリの背比べの意。(1斤は16両。半斤は8両であることから)

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[解説]

 

人一能之、已百之 / 人ひとたびしてこれを能くすれば、己これを百たびす

◆中国語:人一能之、已百之

◆中国語発音:[ rén yī néng zhī, yǐ bǎi zhī ]

◆出典:「中庸」

◆日本語読み:人ひとたびしてこれを能くすれば、己これを百たびす。

◆注釈:他の人が一回でできたことでも、自分はなかなかできない。でもあきらめずに百回も挑戦すればきっとやり遂げることができる、との意。

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▮[成功のツボを読み解く 中国の諺・格言]をご覧ください。

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