事業は始めるよりも続ける方が難しい(貞観政要)

 

中国で街中には小さな飲食店や小売店が無数にあります。
しかし、よく見ると、新しく開店しているかと思えば、一方では閉店。

そのサイクルが日本に比べとても早く感じます。

特に中国では事業を続けることは、そう簡単ではないことが容易にわかります。

 

 

中国・唐の太宗と臣下の政治問答を記した「貞観政要」にはこう書かれています。

「新しく事業を始めることは容易であるが、築き上げたものを守り続けていくことは難しい。」

 

唐の太宗が側近に「帝王の業は創業と守成と、どちらが難しいか」と尋ねたところ、

房玄齢は「天下が乱れ、群雄が割拠している状況で、これらの敵を破り降伏させ、戦に勝たねばなりません。ですから創業の方が難しいと思います。」と答えました。

 

一方、魏徴は「守成が難しい」と答えました。

「帝王が新たに立つときには、必ず衰え乱れた前代を継承することになり、人民は新しい帝王を喜んで迎え、期待をするとともに従うので難しいものではありません。
しかしその後は、驕り高ぶるようになり、当初の志から外れてしまいます。人民は平穏な生活を欲していても、悪政のために人民は弱り衰え、安息はありません。国の衰退は常にこのようなことが原因です。よって守成の方が難しいと思います。」

 

それに対して太宗は「創業の難事は過去のこと。今は守成の難事にあたろう」と答えたという故事です。

 

事業を守り発展させるために、創業の心を継ぎつつ、それ以上の情熱で挑戦を重ねよ、との教えだと思います。

 

私は2000年に前任者から事業を引き継ぎ、その後12年半にわたって発展拡大さることができました。その間、社員達と労苦を共にしました。

そのベースには常に「自他共の精神」がありました。

今の時代は、“创业难,守业更难”(日本語表記:”創業難、守業更難”。創業も難しいが、事業を続けるのは」さらに難しい)ということでしょうか。

 

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貞観政要(じょうがんせいよう)

唐代に呉兢が編纂した太宗の政治に関する言行録。

主な内容は、太宗とそれを補佐した臣下たち(魏徴・房玄齢・杜如晦・王珪ら重臣)との政治問答を通して、非常に平和でよく治まった時代をもたらした治世の要諦が語られています。

 

 

 

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