競争相手よりも速く走る!中国ビジネス成功は人の和が欠かせない

 

昨今の中国では、主要都市間の移動は「高鉄」や「動車組」と呼ばれる新幹線型の高速鉄道が主流。

機関車で客車を牽引する従来型の列車より、
各車両にモーターを備えた新幹線型の方が圧倒的に速く走ることができます。

ならば、会社組織を新幹線に見立て、
社員のそれぞれがモーターを備えフル回転する方式が、会社発展速度を速めてくれるはずです。

そういう会社作りが中国ビジネス成功の秘訣でありツボであると私は思います。

では、如何にして中国現地の自社を早く走らせるか、成功のためにこれを考えねばなりません。

 

総経理がいないと会社は止まる?

もともと中国では、総経理が社員の前に君臨し、社員のみんなを引っ張っていました。総経理は会社の頭脳であり、エンジンでもあったのです。

反面から言うと、そういう組織では社員は総経理から言われたことだけやっていればよい、単なるルーティンワーカーというわけです。

 

わが社では1993年に設立されて以来、連綿として顧客台帳なる紙資料を書き続けていた担当者がいました。両手を広げても抱えきれないほどのファイルを宝物のように。

昔ならいざ知らず、その後到来したパソコン時代には、ファイルをデータ化すればどれだけ簡素化、効率化できることでしょう。

一事が万事、総経理が出張などで不在の場合は、取引先等への支払い決済もされず、何もかもが動かないのです。

それでも、総経理はガンガンと強烈にやれば、それなりに会社は発展できた時代が続いていました。

 

しかし、高度成長期の中国はものすごいスピードで変化していました。

昔はなかった携帯電話が出現し、連絡はメールを使うことが一般的になりました。それでも返事が届くのに時間がかかるEメールはスピードが足りないようで、私がいた当時、既に仕事にも微信(We Chat)などのチャットがよく使われていました。

安定していた日本では考えられないようなスピードが、当時の中国社会では求められていました。

 

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高鉄が中国ビジネス環境を変えた

昔は蒸気機関車が客車を引っ張っていました。その後、電気機関車に変わってその当時としては大きくスピードアップしました。

今では、中国にも新幹線型の高速鉄道(略して高鉄)が開通し、都市間の移動が一気に速くなりました。

たとえば、大連~瀋陽間は約380キロ。私が瀋陽への出張時によく利用した電気機関車が引っ張る特急で
約4時間を要していました。

中国の新幹線

2012年12月に開通した瀋陽大連間の高速鉄道。すばらしい乗り心地でした。

 

しかし2012年12月に開通した新幹線型の高鉄では約2時間半です。

 

そんな現代に、総経理がまるで機関車のごとく組織を引っ張る旧来のやり方では、現在の変化速度にはついていけそうにありません。

先頭の機関車が如何に怪力でも、多くの客車を引っ張っていては、社会の激しい変化に対応するスピードは出ない、と私は思いました。

 

総経理牽引型組織から脱却

では、どうすれば速く走れるのか?

先頭の機関車が後続の客車を引っ張るのではなく、車両の1台ごとにモーターを取り付け、運転士がノッチを入れると、すべてのモーターが一斉にうなり回り出す新幹線型であれば高速で走れる。

いわば新幹線方式の組織・運営がこれからは必要になると考えました。

それを実行するに当たっては、多くのモーターが総経理の号令のもと、気持ちを合わせて回転するようにしなければなりません。

そうでないと、全体の動きがぎくしゃくして速く走れないからです。

 

スピードを上げるのなら「人の和」や「意思の疎通力」が必要

天の時は地の利にしかず、地の利は人の和に如かず

事業を成功させるためには「人の和」、つまり内部の団結が最も重要であるということです。会社幹部の皆さんの団結があれば、息を合わせて高速回転し速く走れるようになると思います。

 

私は、会社組織を可能な限りスピード豊かに動かすために、各部門の責任者を中心として運営する体制を作り上げました。

総経理である私があたかも高鉄の運転士、部門責任者は各車両のモーター役としたわけです。総経理が号令をすればすぐに回転できるよう、備えてもらいたいと訴えました。

時には故障したり調子が悪くなることもあるでしょう。私は保守点検や修理も行う運転士です。

そして徐々に呼吸が合い始め、組織は高速で走り出しました。

号令を出せばすぐにモーターが反応する、それを下支えするのは、総経理(社長)自身が自己を高める努力を続けることに他なりません。
やはり、高速運転には総経理(社長)自身の自己啓発が欠かせないということです。

 

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 ▮▮▮ 中国ビジネスの成功を勝ち取る ことわざ・格言を解説 ▮▮▮ 

 

天时不如地利、地利不如人和 / 天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず

◆中国語:天时不如地利、地利不如人和

◆中国語発音:[ tiān shí bù rú dì lì, dì lì bù rú rén hé ]

◆日本語表記:天時不地利、地利不如人和

◆出典:孟子

◆意味:事業を成功させるには、実行のタイミング(天の時)、立地条件(地の利)と内部の団結(人の和)の三条件をそろえなければならない。

孟子は、その中で「人の和」が最も大事であるといいました。では、「人の和」はどうすれば実現できるか?孟子によれば、正しい道に則った、皆に支持される目標を示すことであると訴えたということです。

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