中国でビジネス 現地・中堅幹部の自覚が業績を底上げ

 

中国現地でビジネスを展開する日系の会社では、部長や課長クラスの幹部職責は
中国人社員が担っていることが多いですよね。

彼らが単に与えられた権威だけで、部下社員を睥睨するだけでは何をかいわんやですが、

その彼らが自身の役割期待を理解し自覚したときに、業績は飛躍的に向上します。

総経理(社長)としては、そういった現地幹部社員を養成することに注力しなければなりません。

 

 

 

人生に無駄はない。入院したことで業績がアップ…?

2004年に20日余り入院、無事に退院した後、もう身体は大丈夫なはずなのに、心臓のあたりで「コトン」と音がするだけで、気になって気になってしかたがなく、何度も病院へ行きました。

その都度、看護婦さんからは「お帰り、また帰ってきたの?」とひやかされ、主治医からは「異常は何もない。」との説明が繰り返されるだけ。

挙句の果てには「心臓シンドローム」だと言われてしまい、心配な時にはこれを飲めと精神安定剤を処方してくれました。

特に中国国内出張などで飛行機に搭乗した際、離着陸時の気圧変化が心配で、精神安定剤を飲んでいました。そんな状態を克服するのにたっぷり1年もかかってしまったのです。人間なんて弱いものですね。

しかしながら、人生は面白いものですね。

自分は入院しましたが、思いもよらず、わが社の業容は拡大したのです。「瓢箪から駒がでた」といったところでしょうか。

入院していた空白の20日余りは、決して無駄ではありませんでした。

 

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総経理自身が仕事改革を

入院する以前は、「誰よりも早く出勤し、誰よりも遅く退社する。土日に仕事を持ち帰ることも厭わず。自分がいないと会社は停滞してしまう。」という考えでやっていましたが、それを一変させました。

 

退院して仕事に復帰した後、私が直接やっていた仕事の相当部分の権限を幹部社員に委譲し、自分は身を軽くして「定時出社、定時退社、土日は休養」するようにしました。

会社には総務、営業、業務の3部門があり、そこにはそれぞれ十年選手の現地社員が責任者として配置されていました。

仕事上の問題点は、3部門のいずれかにかかわってくるわけですから、該当する部門の責任者が責任をもって解決することを新しい方針としました。

 

中国企業では、社長にすべての権限を集中させ、何から何まで社長自身が決裁するパターンの会社が多く見られます。

「総経理説了算!」(社長が言えば、それでことは決まる、の意)と言われるくらいです。

ご多分にもれず我が社もそれでやってきました。朝から伝票や社内文書を決裁し、社員からの伺いに指示を出し、一日それで仕事をした気になっていたのです。

それでは、部門責任者がいる意味はありませんし、彼らが育つわけもありません。

 

ついに現地の幹部社員が自覚した…

入院中に、あれやこれやを考える中で、もうそんな時代ではないということに気づきました。

復帰後、そのことを何回も言葉を換え、幹部社員の皆に話しました。

部下を信頼して任せること、同時に私が彼らのそばに寄り添うことで、彼らが安心して自身の部下をマネジメントができるよう仕向けて行きました。

 

その結果、彼らの考え方がみるみる積極的になってきました。そして責任者としての自覚がなされてきた様子がありありと感じられました。

それがその後の業容急拡大につながったのだと思います。毎月の業績においても“過去最高“を何回となく記録し、その度に彼らとともに喜びあうことになっていくのです。

自分では「人の機微に触れるマネジメント」をずっと心がけてきましたが、今回の件でそれを更に一歩進めることができたように感じました。

 

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 ▮▮▮ 中国ビジネスの成功を勝ち取る ことわざ・格言を解説 ▮▮▮ 

 

弄假成真 / 瓢箪から駒がでた

◆中国語:弄假成真

◆中国語発音:[ nòng jiǎ chéng zhēn ]

◆出典:宋•邵雍《弄笔吟》

◆本文:弄假像真终是假,将勤补拙总轮勤。

◆意味:思いもよらないことが実際に起こること。実際にはありえないことの例え。日本では「瓢箪から駒」。

◆由来:中国の唐時代に張果老という仙人がいました。いつも白いロバにまたがり一日数千里を行き、休むときは瓢箪の中にロバを収めていました。この話が日本に伝わり室町時代に仙人が瓢箪から白いロバを出している絵が描かれたのだそうです。

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