突然の行先変更etc.  難行苦行の中国飛行機搭乗物語

 

 

海外に駐在していると何かと飛行機に乗る機会が多くあります。

特に中国は国自体が大きいので中国国内出張はほとんどが飛行機を使うことになります。

ということは、いろいろアクシデントや出来事に遭遇することも多く、
私が経験したその一端をご紹介します。

 

なぬっ 機内の天井から水漏れっ!…中国国内線

1998年6月に上海に赴任、その約半年後に北京へ出張をしました。まだまだ言葉がわからず、それに一人ぼっちで…。

今では上海浦東空港や北京空港も巨大に整備され、迷子になるほどの規模ですが、98年当時、上海は虹橋空港という小さな空港、北京もターミナルが一つだけの規模で、現在の様相からは想像できないほどのちっぽけな空港だったのです。

ということで上海から北京へのひとりぼっち出張は虹橋空港から出発しました。

搭乗してしばらくすると、前席の頭上から水がぽたぽた落ちているではないですか。おそらく、空調の排水が漏れているのだと思いました。その席の乗客がCAの女性にそのことを指摘していました。

すると、そのCAは、水が漏れている天井の隙間に、やおらおしぼりを詰め込み、OKですと立ち去りました。しかし、所詮それはその場しのぎであることは明白で、しばらくすると同じ場所から再び「ぽたぽた」が始まりました。

その乗客は黙って立ち上がり、くだんのおしぼりを抜き取るや、その場で絞ったのです。ジャーとばかり床に水が落ちたのは言うまでもありません。そしてその乗客は水漏れの隙間に再び絞ったおしぼりを詰めていました。

(奥深い中国を垣間見た気がしました。)

 

 

なぬっ 案内表示がない…20年前の北京空港

その北京出張から上海に戻るときのことです。(20年近く前の、空港のシステムが十分に整備されていない時代の話です。)

 

当時の北京空港は今では想像できないほどみすぼらしいものでした。チェックインをして搭乗口に向かう途中で、出発便の案内電光掲示板にはどう見ても私が乗る便の表示がないのです。

下手な中国語で空港の係員に搭乗券を見せながら尋ねたところ、やっぱり搭乗券に記載された搭乗口に行けとのこと。

搭乗口についてもやはり表示はありません。
しょっちゅうアナウンスがされているのですが、早口で私には何を言っているのか聞き取れません。仕方なく隣の椅子に座っている人が持っている搭乗券を横目で見て、間違っていないことを確かめていました。

結構いいかげんでしたが、誰も間違わずに皆さんちゃんと飛行機に乗っているのを見て、感心したことを覚えています。

 

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搭乗便の変更が裏目に… とんだ藪蛇

ある年の12月、上海で会議があり、大連への帰途の出来事です。

上海浦東空港で大連行のチェックインをしようとしたところ、大連空港が積雪のために閉鎖され、出発の目途が立たないとのこと。

困った私は、瀋陽行の便に変更することを思い立ち、少し話すことができるようになっていたので、カウンターで交渉し、瀋陽に向かうことにしました。瀋陽には私の会社の支店がありましたので、到着後はどうにかなる、翌日大連へ列車で戻ればよい、と考えたのです。

定刻に離陸し、瀋陽の上空に差し掛かり下降を始めたところで、突然「瀋陽空港が積雪で閉鎖された。今から天津に向かう。」との機内アナウンス!

えぇ~!

せっかく、便を変更したのに、なんということでしょう。

 

夜10時ごろ天津空港に着陸、航空会社が宿舎を準備するのでロビーで待つようにとのことでした。売店もすでに閉店していて水すら飲めず、えらいところに来てしまったものです。

おそらく一夜を航空会社手配のホテルで過ごし、翌日、その飛行機で大連へ向かうことになったと思います。

 

しかし、私はその状況から脱出し自力で大連に戻ることを選択、航空会社と交渉し離脱しました。(航空会社は一旦乗客を引き受けたら、目的地に送り届ける義務があるそうで、自由に途中で離脱することはできないそうです。)

私はたまたま天津に出張していた日本本社社員と連絡をし、空港まで迎えに来てもらい、手配してもらったホテルに一泊。翌日ホテルから天津駅へ、列車で北京へ、そして北京駅から北京空港へ移動、その後大連への便に搭乗し、やっとの思いで戻ることができました。

その時は上海で無理をして便を変更したことを悔いることになりました。

飛行機は天候や機体トラブルなど、大きく遅れることが間々あります。そんな場合、余計なことをしてかえって悪い結果になってしまうことがあることがわかりました。

その場でひたすら待つ、というのが最良の選択だと考えるようにしました。

 

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二日がかりで大連へ…難行苦行の空の旅

2006年2月、春節休暇を日本で過ごし2月6日大連に戻るため、関西空港から飛び立ちました。
順調に飛行したのですが、あろうことか大連が大雪のため空港が閉鎖中とのこと。大連上空で一時間以上にわたって旋回を続け、結局、閉鎖が解除される見通しが立たないとのことで、関西空港に引き返しました。

上空で旋回するって、ふわふわとした感じで飛行して何となくお尻のすわりの悪さを感じました。初めての経験でした。

翌日の同時刻に再出発するとのことで一旦帰宅。パスポートの「出国」のスタンプにも「VOID」の印が押され、翌日、一からやり直しです。

 

一夜明け、再び関西空港から大連に向けて出発、大連上空でまたも「空港閉鎖中」のため旋回を開始。
ひとしきり旋回した後、今度は燃料補給のため瀋陽に向かうとのこと。アナウンスでは瀋陽で燃料補給後、関西空港に戻るとのことでした。

機内は大きなため息で溢れました。その後、瀋陽空港に着陸し燃料を補給、その間、機内で待機。(国際線は目的地以外では飛行機から降りることはできないのだそうです。)

 

二日間にわたって同じ乗客、同じクルーで、そのことが困難を共有している意識が芽生えたのか、妙な和みを感じていました。

給油が終わり関西空港に向かって離陸、しばらくした時に機長からアナウンスで、念のために大連上空を通過して関西空港に戻るとのこと。

その後、機長から「大連空港の閉鎖が解除されたので、関西空港には戻らず大連空港へ着陸する。」とのこと。思わず乗客から大拍手が沸き起こりました。

延べ二日間の難行苦行の末についに大連へ降り立つことができたのです。

 

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没事找事 / 薮蛇(やぶへび)

◆中国語:没事找事

◆中国語発音:[ méi shì zhǎo shì ]

◆意味:何事もないのに事を構える。ことさらに波風を立てる。(成語)

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