社員を叱るにも作法が…。 責人要含蓄。

 

たとえ、失敗をした人に対してであっても、
その人の立場になって叱責することが中国では特に重要です。

そして、叱責するときには、10のすべてを言うのではなく、
相手の立場も考えて、7か8ぐらいで止めるのがよい。
さらに「婉曲」な言い方をして、相手に受け入れやすいようにするのが肝要です。

 

他の社員達の面前で叱責してはならない

ある時、朝礼中に、あくびをした社員がいました。私はとっさに「出ていけ!」と言ってしまいました。それで、彼は列を離れました。私は、日本でやっていたのと同じような感覚で対応していたのです。

しかし、想像以上にメンツを重んじるのが中国です。彼のメンツを考えると人前で叱るのはメンツをつぶすことになり良くないと諭され、以後改める努力をすることにしました。

 

また、ある時、能力は高いのに仕事を適当にやっている営業員がいました。私は、大きな能力があるのに6割程度しか発揮しない社員より、少ない能力であるが、目いっぱい頑張っている社員のほうが会社に貢献する、と考えていました。

 

ですから、その営業社員の態度に我慢できず、皆の前で大声を上げてしまったのです。「こんな成績でどうするんだ!」と。

 

でも、前述の経験により、私は、あわてて「せっかく素晴らしい能力を持っているのだから、それを発揮してくれ。期待しているよ。」と付け加えました。

 

怒鳴っている自分を眺めている、冷静なもう一人の自分がいたからそれができたのだと思います。もし、そのまま突っ走っていたら、私は社員達から総スカンを食っていたかもしれません。(危なかった。)

怒りも8割で止める

古い中国に「責任要含蓄」という言葉があります。人を叱責するときには、10のすべてを言うのではなく、相手の立場も考えて、7か8ぐらいで止めるべきだ。さらに「婉曲」な言い方をして、相手に受け入れやすいようにするのが肝要だ、という意味です。つまり相手の立場になって叱責することが大事である。

 

いくら正当な内容でも、指摘された人が恥ずかしい思いをしたり、反撥するようでは、結果的に叱責の効果はなく、ただ言っただけに終わることが多いからです。身内であっても父兄などから責めを受ければ、耐えられない時があります。まして他人ならなおさらです。さらに”異国の人”となると更にややこしくなると思います。

リーダーは「叱り上手」を目指すべきである、と考えるようになりました。

 

スポンサーリンク

 

 ▮▮▮ 中国ビジネスの成功を勝ち取る ことわざ・格言を解説 ▮▮▮ 

 

责人要含蓄 / 人を責むるには含蓄せんことを要す

◆中国語:责人要含蓄

◆中国語発音:[ zé rén yào hán xù ]

◆日本語表記:責人要含蓄

◆出典:『呻吟語』

◆原文:責人要含蓄、忌太尽。要委婉、忌太直。要疑似、忌太真。

◆意味:人を叱責するときには、10のすべてを言うのではなく、相手の立場も考えて、7か8ぐらいで止めるべきだ。さらに「婉曲」な言い方をして、相手に受け入れやすいようにするのが肝要だ、という意味です。つまり相手の立場になって叱責することが大事である。決して相手のメンツはつぶさずに。

本文に戻る

Follow me!