物を言わずして意思は伝わりっこない 中国語の壁をどうする…?

 

 

よく「阿吽の呼吸」などといわれ、言葉がなくても通じ合うことが出来ることがあります。
しかし現実には、日本人同士であっても意思の疎通がうまくできないこともたくさんあります。

まして、日本人が中国で生活し、仕事をする場合などは、
物を言わずして意思疎通ができるわけがありません

部下社員であれ、取引先であれ、政府機関の人であれ、気持ちを通い合わせる、
コミュニケーションほど大事なものはないと思います。
そしてその最大のツールは「言葉(中国語)」であり、中国ビジネスの成否を大きく左右します。

言葉は中国ビジネスの成否を握る

人によっては、「言葉」よりも大事なのは「仕事のセンスだ」という人がいます。しかし、自分の持っている「仕事のセンス」がいくらハイレベルなものであったとしても、それを活かすにはどうしても「言葉」というツールが必要です。

しかし、中国語ができない場合には、どうすればよいか。その問題の解決方法には3通りあります。

① 通訳を介する。
② 相手に日本語を勉強してもらう。
③ 自分が中国語を勉強する。

まず、②の方法ですが、これは時間と金がかかります。それにその人の適性能力という問題もありますので、あまり現実的ではありません。

手っ取り早いのが①の通訳を入れるという方法です。

当座しのぎにはそれなりに助かるのですが、いくつかの問題が内在しています。その通訳のレベルにもよりますが、なかなか自分の思いがうまく相手に伝わらないのです。そもそも、日本語と中国語の間を言葉が行き来しますので、単純計算で2倍の時間がかかります。それだけで、結構なストレスがたまることになります。

ストレスを感じさせない高いレベルの通訳は、給与もかなりの高水準ですから、他の従業員たちとのバランスも気にしなければなりません。

それに、通訳という仕事は、日本人と中国人の間に立ちますので、面倒なことが発生しかねません。つまり、それは日中関係に由来することです。私はかつて、自分の通訳が相手の中国人から「お前は日本人の味方か!」と言われているところを見たことがあります。

 

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思いを伝えるには近道はない

では③の方法はどうでしょうか。

人って不思議ですが、へたくそな中国語でも、けっこう気持ちが伝わるのです。おそらく、自身は思いを必死に伝えようとする、相手は、私が何を言おうとしているのか、懸命に理解しようとする、そういう思いが両者の間に作用するのだと思います。

以心伝心」ということでしょうか。

社内では通じるのに、何故タクシーに乗ったら通じない? そんなことを経験しましたが、それがよい例だと思います。

私は、中国に赴任して約1年間、毎週3回、毎回2時間、マンツーマンで中国語を教わりました。そしていつの間にか通訳なしでコミュニケーションが取れるようになりました。

言葉の勉強って面白いもので、言葉だけでなく、その地の風習なども自然と学ぶことが出来て、結局自分の中国ビジネスに大きく寄与してくれることになりました。

中国語を習得することは、同時に自己を高めることに他ならず、日常会話程度には到達しておくことをおすすめします。時折、ブラッシュアップすればそれは一生ものになります。

また、中国語を学ぶ姿、姿勢を社員や従業員に見せることは、それ自体が好印象を与え、周囲からの信頼を勝ち取る大きな要素となることを理解すべきです。

中国の古い諺に「入郷随俗」とあります。郷に入っては郷に従えとの意ですが、その第一歩は「言葉」という問題を克服することではないでしょうか。

 

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 ♣♣♣ 中国ビジネスの成功を勝ち取る ことわざ・格言を解説 ♣♣♣ 

 

以心传心 / 以心伝心

◆中国語:一心专心

◆中国語発音:[ yǐ xīn chuán xīn ]

◆日本語表記:以心伝心

◆出典:《六祖大师法宝坛经·行由品》

◆原文:法则以心传心,皆令自悟自解。

◆意味:言葉や文字を使わなくても、互いの気持ちが通じ合うことのたとえ。
(もとは仏教用語。言葉や文字では表せない奥深い仏教の真髄を、師から弟子の心へ伝えることをいった。)

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[解説]

 

入乡随俗 / 郷に入っては郷に従え

◊中国語発音:[ rù xiāng suí sú ]

◊日本語表記:入郷随俗

◊出典:庄子・山木

◊意味:新しい土地に来たら、その土地の風俗習慣に従うことがよい処世術である。

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